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2020年11月8日(日) 21:27

口腔洗浄器が壊れた

 7年前に電動歯ブラシの修理を記事にしたので、今回もこのカテゴリーに入れる事にした。
 今度は、口腔洗浄器が壊れた。

 使っていたのは VIVREAL という良く分からないメーカーの安物で、壊れたのは2台目である。1台目に続き、1年2ヶ月か3ヶ月で壊れた。しかし何しろ4000円ぐらいなので、毎年4000円で買い替えればそう腹は立たない。使用満足度は高いのだ。
 残念に思いつつ3台目を買おうとしたところ、ディスコンになっていた。それだけならまだしも、どうやら後継機種が出ていない。VIVREAL は、口腔洗浄器から撤退したようだ。

 そこで類似機種を調べるが、どうにも代替機種がない。耐久性こそ無いが価格がそれを正当化し、そうなるとスペックの劣るものばかり。パナが高級製品を出しているが、電動歯ブラシのせいでブランドイメージは最悪である。根本的な問題として、どの製品も納期が遅過ぎる。こうい毎日使う製品は、在庫が豊富に存在しないと困る。
 止むを得ず、修理に挑戦することにした。

 内部は特に浸水もなく、基板や金属端子はピカピカのままだ。この時点で、謎なメーカーだがパナよりは印象が良好。

 ところで故障内容だが、突然水流が出なくなった。ポンプの動作音はするのに、水が出ない。
 正常な状態だと、タンクに水が残っていると回転数が落ち、低いポンプ音が出ている。水が切れると、回転数が上がってポンプ音も高くなる。ところが、水が切れてもポンプ音は低いままで、水を入れてもポンプ音は不変で、いずれにしろ水は出ない。

 直前まで正常に動作していて、タンクの水が無くなったの一度停止。タンクに水を補給して再びスイッチを入れると、いきなり水が出なくなった。どうい故障の仕方をすればそんな症状になるのか、まるで想像できない。
 何かが壊れているような異音は無い。

 浸水が皆無だった訳ではなく、給水口の真下にあるネジが錆びている。そして、錆が流れ落ちている。しかし、被害はそれだけだ。これが決定的問題になったとは、考え難い。
 安物だけあって、内部構造は単純。基板が腐食したりしていないのであれば、故障は分かり易いと期待できる。単純なギア欠けなどであれば、1台目のパーツを流用してニコイチできるかもしれない。

 ギアボックスの質感は、東京マルイのバトルタンクとか電動ガンBOYSに似ている。

 ポンプの構造は、恐ろしく単純だった。

 偏芯ギアを回転させ、ピストンの往復運動に変える。ピストンは直径1センチあるかどうかの細いもので、高速高圧を出す。見た目だとピストンの劣化は認められず、各所のパーツにも磨耗や劣化は認識できない。
 単純に、各所のOリングの気密が劣化しただけかもしれない。

 機械動作がメインの製品は、分解して組み立て直すだけで調子が戻ることも珍しくない。故障していなくても、年1回ぐらいはメンテが必要というのも、良くある話だ。
 そこで、清掃とグリスアップだけ行い、そのまま組み立てることにした。Oリングはすべて、モリブデングリスで気密を上げる。

 水流が少し弱くなった気がするが、一応これで復活した。
 しばし様子を見ることにする。明らかに水流が弱いと思ったら、再修理してみよう。心当たりはある。

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2016年12月28日(水) 21:19

ドミノピザ

 ドミノピザで大行列ができて話題になっていた。  元々は「来店して持ち帰れば2枚目無料」というキャンペーンである。これに想定以上の客が押し掛けて処理が間に合わず、大混乱。 外食関連で、時々耳にするトラブルだ。いずれも、過剰な注文で処理能力を超えてしまったパターンである。  元々キャンペーンの話を聞いたとき、「宅配ピザなんて割高過ぎるし半額でもまだ高い。量があっても食い切れないし」と自分は すぐに忘れていた。だが、普段ピザを食わない自分でさえキャンペーンを知っていたのだから、想定外の集客になったのも分かる。 これに関しては既にあちことで議論が済んでいるので、ソフト屋としての立場で見てみたい。  まず、オンラインで注文するECサイトというのは、実体のある商品を売る場合には大して省力化にならない。システムがネット上で 完結しても、商品を調達し商品を発送する部分は、もう完全に実店舗を変わらない手間を要する。だから、既に実店舗を構えている売り手が ECを導入するのは「商圏を広げる」という大きなメリットがあるものの、実店舗を持たずに参入しようとすれば実店舗の開設と変わらない 設備投資が必要になる。  だから、ECで新規参入する場合は、ダウンロード販売可能な商品に絞るべきである。  しかし今回のドミノピザは既に実店舗を持っていたのだから、この部分はクリアできる。  問題の元凶として、予約受付上限を設定していなかった疑惑がある。  時間帯ごとに作成可能なピザの限界数は容易に見当が付くので、適切に打ち切りするというのはECシステムの得意技である。 それが機能していなかったとすれば、とんでもない大ドジである。  更に厄介なのは、電話注文やFAX注文まで可能なこと。そっちで受けた予約をECシステムに入力しないと販売数管理できない。 オンライン化する場合、オフラインが残っていると人間の作業量が増大するので最悪だ。ECシステムはオフラインを排除しなければ 威力を発揮しない。  アマゾンが電話注文やFAX注文を受け付けているか?  電話注文やFAX注文できないことによるアマゾンの機会損失は、無視できない大きさだろうか?  そんなことはない。  蛇足だが、決済方法として銀行振込は業務にオフライン部分が残ってしまう。だからECシステムではクレジット払いが推奨され、 銀行振込は極端に嫌われるのだ。  ECシステムの開発費をどうするかという問題提起も見た。  ECシステムの決定的な特徴として、規模の経済が強烈に働く。すなわち、フランチャイズ店舗が10だろうが100だろうが1000 だろうが、ECシステムの開発費や維持費は大差ない。だから、店舗が増えれば増えるほど相対的にコスト負担が単純減少する。  ECシステムに限らず、IT化一般の特徴でもある。  だからコンビニは合併して店舗数を増やそうとする。IT投資負担が減り、競争優位になるのだ。IT以外でも規模の経済は効くが、 ITでは最強に効く。世の中がIT化されればされるほど、でかいところが有利になる。

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2016年9月22日(木) 14:03

無税国家(3)

 無税国家が可能であるという記事を過去に書いているので、ちょっとだけ反論してみる。

ジョジョの奇妙な黒田バズーカ〜イカサマは2018年にバレるんだぜ…=東条雅彦

 まず大前提として、現在の通貨はゴールドなどの裏付けがなく、政府の信用によって価値が支えられているという点である。
 客観的に見た日本銀行券は、それこそ北斗の拳に出て来た通り、「ケツ拭く役にも立ちゃしねえ」紙切れに過ぎない。それが有難がれるのは、日銀のバランスシードだの政府の財産や借金だの、そういう数字の所以ではない。単純に、国民が紙幣を信用しているから、である。
 逆に言えば、日銀が債務超過に陥ろうが政府の借金が膨大になろうが、国民が紙幣を信用している限りにおいて問題はない。

 ちょっと自分の心の中を省みて欲しい。
 万札を目の前にして、日銀や政府の財務状況が頭に浮かぶだろうか?
 払う側も受け取る側も、そんなことはいちいち頭に浮かばない。単純に、紙幣を信用しているのだ。日銀や政府の財政が破綻していたとして、紙幣を払う人間と受け取る人間が紙幣を信用していれば、経済活動に何の不都合も生じない。
 外国人は紙幣を信用しなくなるかもしれないが、過去に書いた通り経常収支さえ黒字であれば、無視して構わない。

>しかし、注目する相手が間違っています。真実は下記の通り。
承太郎 = 日銀
ジョセフ = 政府
>ゲームのコントローラーを握っているのは、日銀ではなく政府です。

 ↑そうじゃありません。紙幣の信用を担保するのは、日銀や政府の財政だと思っているかもしれないが、実際は国民の意識です。

承太郎 = 日銀や政府
ジョセフ = 国民の意識

 学者は日銀や政府を散々分析して危機を言い立てるが、本質は国民が紙幣を信用しているかどうかである。国民が紙幣を信用するのは、紙幣の価値が保たれるであろうと信用しているからである。
 専門家は、紙幣の価値を信用するためには日銀や政府の財政が安定していなければならないと理屈で考えて不安がる。だが、国民はそんなことは考えない。何とかなるだろうと楽観できているうちは大丈夫であって、現実がどうであるかは関係がない。だから、財務省がことさらに危機を言い立てるのは利敵行為であって、安倍首相のように現在も将来も問題はないのだと強調し続けることこそ正しい。

>1.政府……毎年40兆円の新規国債を日銀に売る
>2.金融機関……毎年40兆円の国債を日銀に売る
>3.日銀……毎年80兆円の国債を政府・金融機関から買う
>この状態を長期的に維持することは不可能!

 ↑いいえ、永久に可能です。
 金融機関が売らなくなった分だけ、政府が新規国債を増やせば良いのです。簡単過ぎる算数です。そもそも、新規国債がずっと毎年40兆円から増えないという想定こそ非現実的では?


「ヘリコプターマネー」導入で日本が操縦不能になるシンプルな理由=東条雅彦

 これも同様で、日銀が債務超過に陥っても、それ自体は問題視するに値しない。通貨の信用とは無関係な承太郎である。

>リフレーションを加速させようとしている経済学者や評論家は、国語辞典にすら書いている常識をなぜか無視している。

 そういう常識に囚われているうちは、イカサマを見破ることはできない。

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2016年3月7日(月) 21:49

冷凍チャーハン

 最近の冷凍チャーハンが非常に美味でコスパ良好という記事があったので、試しに買ってみた。コメ物の冷凍食品やインスタント食品は極端に不味いという印象を持っていたので、長年最初から全く選択肢に含めていなかった。
 それほどおいしいものなのか?

 自分はチャーハンが好きで、昔どこの外食チャーハンが最もおいしいか調べたことがある。おいしいの基準は、あくまで自分の舌である。個人的興味以上のものはなかったから、個人的趣味に基づいた評価で良いのだ。
 その結果は、値段の高いチャーハンほどおいしいという、余りに夢も希望も無い結論が出た。だから、外食チャーハン漁りも止めてしまっていた。

 さて、店頭には何種類かの冷凍チャーハンがあったが、重量あたりの価格も絶対価格も安めな品として、ニチレイを選択。
 電子レンジが解凍すると、確かに元が冷凍食品だったという気配が微塵もない。コンビに弁当で売っているチャーハンに比べても、遥かに高級そうな雰囲気で仕上がっている。いざ食べてみて、驚いた。確かにこれは、途轍もなく美味い!
 記事は本当だった。450グラムで税込み299円である。それで、これだけの味ならば、もはや外食チャーハンの出番など1ミリも無い。

 驚いた。電子機器や通信機器が進歩中なのは承知しているが、食品という古典部分でも圧倒的な技術革新が進んでいたことなど、まるで知らなかった。旧態依然と思い込んでいたのを反省。今や、冷凍食品は劣化食品ではない。

 しかし、話はここで終わらない。翌週ふたたび買って食べて満足したのが、一昨日のこと。で、昨日も買いに行ったら売っていない。写真の左が先週土曜に買った逸品で、写真の右が翌日曜に買った類似品である。一見すると、新製品に切り替えるにあたり、旧製品の増量キャンペーンやっていて、それが終了して切り替わったように思える。

 だが、パッケージ裏の栄養表示が全く違う。
 食品を買う前に栄養表示を確認するのは絶対だから、一発で違いに気付いた。カロリーも蛋白質も脂肪も、大幅に減っている。コメの違いでこれほど減るのは不自然だから、具が減った可能性が高い。嫌な予感しつつ味見。

 というか解凍直後のチャーハンを見ただけで、具が少ないのは瞭然だった。
 口に入れても、思い切り薄味になっている。何しろ2日続けて試食と言う状況になったのだから、分かり易い。
 豚肉が大減量された可能性が高い。

 圧倒的なコスパで大推し食品だったものが、値段に見合った満足は得られる合格品へと急降下してしまった。

 買う前にそこまではチェックしないパッケージ細部を更に確認すると、豚肉の使用量が減ったことが明記されていた。旧製品4.9%に対し、新製品では4%だ。実際は、約2割という数字以上に大減量されたように感じる。
 100グラムあたりの食塩使用量も1.5→1.2グラムだし、他の栄養素から見ても具が少なくとも2割は減らされたと結論付けて間違いなさそうだ。

 要するに、これ以外のありとあらゆる市販食品で生じていることが、この冷凍チャーハンでも起きたということだ。すなわち、中身を減らすことによる、実質的な値上げ。あからさまだ。

 またこれにより、なぜチャーハンの味が価格に比例していたのかも想像がついた。
 味においてはコメや油よりも具が決定的に重要であり、高いレストランほど具にカネを掛けていたのだろう。

 もっとも、悲しいことにおいしい食品は体に悪いというのが相場である。ニチレイの冷凍チャーハンも、旧製品は塩分が多い。仮に旧製品のままだったら、余りのお買い得さにしばしば買って食べていただろう。それは、健康面では不安もある。しかし、新製品は平凡なお買い得品へと後退したので、時々買って食べる程度で我慢できるだろう。つまり、自分の健康的にはプラスだ。

 そうとでも考えないと、悲しい。

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2014年9月29日(月) 21:28

災害

 火山噴火に関連し、観測体制の貧弱さも話題になっている。傾斜計が1箇所にしか設置されていなかったとか。
 しかし、そもそも傾斜計の精度はそれほど高いのだろうか?
 センサーをバンバン設置という行為も、自分は今では異なった印象を持つようになってしまった。すなわち、センサーは精度やノイズという点で不十分なものであり、それほどアテにならない。

 マルチローターなどのセンサーはそれでもまだマシで、カルマンフィルターなり何なりでセンサーが使い物になりさえすればそれで済む。しかし、火山の場合はセンサーが完全であったとしても、それだけでは役に立たない。センサーは火山の状態を知る手がかりに過ぎず、データーだけでは火山の状態は分からない。
 人工物ではない。自然を相手にする場合、不完全な情報と推測が得られるだけだ。

 噴火にしろ地震にしろ、安全に自然災害を回避できるところまで科学は進歩していない。
 今回もし自分ならどうやって逃げられただろうかと考えると、確実な方法などない。危険を感じたら、即座に全力で逃げる・・・ぐらいしかない。これは単純ではあるが、噴火だけでなく津波(地震)でも意味はあると思う。もちろんそれで助かる保証などないが、確率の問題。そしてこれは、自分が飛行機を好かない理由でもある。飛行機が落ちそうになったら、逃げようがない。

 死ぬ確率そのものよりも、努力によって減らすことができない死ぬ確率・・・というのが恐ろしい。

written by higashino [LIFE] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

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