2006年12月22日(金) 17:28
電圧が低いこともあるが、IGBT通電パルス幅が300μ秒ではかなりパチンコ玉の勢いが弱い。
旧回路では10ミリ秒のパルスを使い、フライホイール状態だった。同様に10ミリ秒だと明らかに引き戻し力が馬鹿に出来ない。1ミリ秒にすると勢いアップ。
それ以前に、パチンコ玉の初期位置による影響が恐ろしく大きい。加速距離が数ミリなのだから、僅かな初期位置の違いで加速効率が激変する。初期位置を確実に固定する装置を製作しないと、データを取れない。
パルス幅を固定した上で初期位置を動かして調整するのは、位置設定の精度を考えると避けるべきだ。初期位置を固定してパルス幅を変える方がデータ収集し易いと考えられる。ディップスイッチでパルス幅を簡単に設定し直せるようにすべきだな。8ビットとして10〜2550μ秒までパルス幅を変えられるようにすれば実験装置として良い感じだろう。
プロジェクタイルは鉄球なのだから、磁石で保持することが可能。
当然だが強力な磁力を発生させるコイルガンにおいて、磁石をパーツに使って大丈夫なのか?という不安がある。しかし、意外に大丈夫そうなのだ。
二号充電器を使って330Vチャージ。さすがに1秒未満で充電完了。射撃したかと思うと一瞬で330Vに戻っている。非常にお手軽になった。メインコンデンサーに例によって常時接続&常時充電状態にしてあるが、何も問題は無い。
効率も重要には違いないが、室内で遊ぶことを考えるとパワーはそれほど必要ない。空き缶に穴が開かなくても一向に構わず、確実に転倒させられれば充分だ。余りパワーがあると家具を傷付ける危険も高まる。ラジコン搭載では、低ノイズ性の方が遙かに重要な性能となる。
これがかなり優秀。有線ヘッドホンで音楽を聴きながらコードをコイルガンの至近距離に這わせる。射撃!全くノイズは聞こえない。至近距離で携帯ゲーム機を動かす。射撃!全く変化はない。いろいろな電子機器を至近距離に置いてコイルガンを撃ってみるが、何もトラブルを起こさない。
回生型回路恐るべし。
全長20センチに満たないラジコン戦車に搭載するのは単段式の予定である。コイルガンだけでなく通常のラジコン装置も同時に積載するので、空間の余裕は無い。
そうなるとコイル内径はもうギリギリで構わない。パチンコ玉が接触して命中精度が落ちても、用途を考えると致命的ではない。そこで、直径11ミリのパチンコ玉に対してコイル内径12ミリで試作することにした。
冶具にガムテープをぐるぐる巻きにし、太さ12ミリにする。M12なワッシャーを両側に置いて、エポキシで固める時に同時に接着作り付けにしてしまう。
コイル長を25ミリと長目にしてみる。
軟鉄による磁気シールドには明白な問題点がある。それは、コイル通電により磁力を帯びることだ。コイルガンは中心への吸引力が働くため、プロジェクタイルを非接触加速可能である。ところが、このリング状の軟鉄が磁気を帯びれば、逆に周辺への吸引力を生じる。
つまり、プロジェクタイルの弾道が不安定になるのだ。ソレノイドのように弾道が固定された装置なら良いが、コイルガンでは必ずしも良いと言えないパーツだ。しかしラジコン搭載なら電磁シールドとしての有用さが無視出来ない。
少しでも安定化するためには、パチンコ玉をリング状シールドより奥に挿入してから撃たねばならない。そう考えると、12ミリのコイルでは短過ぎるのである。
ガムテープは非常に有効で、硬化後に取り外すのが嘘みたいに容易だった。PETパイプより遙かに優秀だ。
外径1ミリのポリウレタン線を98回巻きにしてある。実測で約75μH。
製作時点から一体接着済のこのリング状シールド。パチンコ玉をくっつけたOリング磁石をここに吸着させれば、初期位置を楽に安定させられる。性能に若干は影響あるかもしれないが、装置としての便利さは充分にそれを補って余りある。
新旧並べると、長さだけでなく内径の違いも分かる。
電磁ノイズ問題がクリア出来そうなので、ラジコン戦車搭載は成功するだろう。効率が思ったほど出ない場合でもオモチャ的には既に充分なパワーだ。
その後は16分の1なストームタイガーに多段式を搭載するか、単独で使用可能なコイルピストルかコイルライフルを作るか。どの方向に話を進めるかは、これからの基礎研究でコイルガンの性格を把握してから決める。
written by higashino [コイルガン] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
Generated by MySketch GE 1.4.1
Remodelling origin is MySketch 2.7.4