2008年12月3日(水) 17:45
何度も書いているが、いざ励起レーザーをブチ込んだ時に共振してくれなかったら処置無しである。その時点で敗戦。そこからOCの向きを闇雲に動かして共振する確率は非常に小さいし、闇雲ではなく確固として正しい方向に向きを変える方法は分からない。
つまり、徹底的に調整を行うのがすべてである。調整段階にすべてを出し切り、それで共振しなかったら諦める。そういうことだ。だから、妥協せずに可能な限り誤差を減らしておきたい。
レーザーは余り明るくないようでも輝度は極端に大きい。そのため、正確な照射位置が判然としない。ここで、ビデオが活躍。ビデオは逆に、肉眼で容易に見えるものが見えない。感度が低い。これで照射点を撮影すると、ビームの形状が良く分かる。
OC側のミラーマウントについてまだ、ガラス円柱を取り付けて向きを調整し直した。そこにピンホールを取り付け、撮影。
見ての通り、思ったより遙かにピンホールを外れている。ビームの中心はたっぷりとピンホールの直径ほども外れている。右下に0.5〜0.6ミリ。水平成分あるいは垂直成分だけを取り出せば、共に0.4ミリのズレというところか?
ピンホール周辺の6つの衛星穴のうち、右下の2個にビームが僅かに掛かっている。やはり回折により、漏れビームが逆方向に曲げられて薄ディスク結晶の左上に小さな2つの光点を作っているのだろう。
ビデオ撮影を使えば、確認の手間と時間を食うものの0.1ミリの追い込みが可能になりそうだ。
レーザーは射出口にもピンホールを仕掛けてあり、数十センチ離れると同心円状の照射パターンとなる。中心部の最強スポットのすぐ外側に、やはり同心円状に暗い部分の存在がはっきり分かる。
written by higashino [レーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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