2008年12月5日(金) 17:51
単純に写真を撮るだけなら一眼レフが最強である。しかし数ミリのカケラを撮るようなマクロ撮影では、コンパクトデジカメの方が向いている。一眼レフでもマクロレンズを装着すれば撮れるのだが、ファインダーを覗きながらではレーザー光軸調整などでは非常に作業性が悪い。
また、細部も見分け難い。
ところが最近はライブビューと言って、一眼レフでもミラーを跳ね上げて液晶モニターで撮影出来るものが増えて来た。自分はライブビューのできない古いタイプをずっと使い続けていたのだが、ライブビュー可能な機種を導入したばかりだった。
これが、レーザー観察に威力を発揮するはずだと気付いた。
お話にならないぐらい、簡単だ!
これは、OC側のマウントにセットしたピンホール。地上の望遠鏡が宇宙望遠鏡に変わりました、ってぐらい違う。昨日までの画像はアレが精一杯で、クリックしても拡大できない。これは似たような範囲が写っているけどサムネイルで、クリックで更に拡大します。しかもコンポジット合成せず1枚撮っただけ。
被写界深度を外れている部分でも粉を吹いたように写り、ボヤケた雲のようには写らない。レーザー光線ならではだ。
そして、薄ディスク結晶側のピンホール。
秋月グリーンレーザーが回折により同心円のパターンを描く。実は肉眼だとほぼこの通りに見えている。これまでのコンパクトデジカメでは中心部しか写らなかった。しかしコイツなら周辺の淡いパターンまで写る。
撮影してると分かるけど人間の眼は極めて優秀。肉眼で普通に見えるモノが普通に写るというのは普通じゃない★
また、ライブビューでは液晶表示を拡大出来る。数ミリの範囲を液晶一杯に写せるため、それを見ながら0.1ミリ単位の調整を行うのも楽勝だ。
ただ、優秀な望遠鏡が巨大であるのと同様に、撮影機材も大型だ。カメラはでかい。マクロレンズもでかい。三脚は重い。一式が大きく重いため設置に制約があり、2箇所のピンホールを同一のアングルでは写せない。こうなると、周囲の6衛星を残しておいたのが効く。上下は0.3ミリほど違うが、左右はほぼピタリと合っていそうだ。上下はネジの締め込み位置で調整可能なので問題にならない。左右はスペーサーの厚みなので調整に融通が利かないから正確な位置を把握するのが遙かに重要。
いよいよ本番1つ手前の仮組みな時期だ。それで最終的なパーツ位置を確認。確認にあたってはライブビューが大活躍するだろう。
written by higashino [レーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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