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2008年12月18日の記事

2008年12月18日(木) 17:32

まだ終わりではない

 1インチ化したOCをマウントに固定し、秋月グリーンレーザーを反射させて向きを合わせる。しかし、例によって両面の平行度は数分角程度しかないため、これだけでは0.1ミリというオーダーの精度は実現出来ない。
 よっぽどの僥倖に恵まれないと、参照ビームによる調整だけで共振条件は達成出来ない。

 だが、凸レンズ2枚をセットしてビームを通しても、合わせ鏡完全成立で反射光のパターンが変化する兆しが見られない。更に調整精度を追い込もうとすると、半年前のような策をアレコレ弄さないといけない。また、大抵の策が既に失敗に終わっている。
 そこで、BiBOも取り付け、このまま取り合えず励起してみる。

 半年近く放置していた励起用LDだが、あっさりと稼働。

 機材のセッティングが面倒なので、通常のデジカメを使い808nm励起光の観察。一応薄ディスク結晶にそのままでヒットしている。
 しかし、グリーンレーザーは発生しない。

 共振に必要な精度が達成されていない確率が高いため、グリーンレーザーを拝める確率は低いと思っていた。しかし運が良ければ強烈な緑の輝きを拝めるかもしれない、と期待していたのも事実だ。残念。

 OCを通して真上から覗き込んだところ。もちろんデジカメを通している。肉眼には更にゴーグルも着用。当たり前。上もそうだがハーフ出力での稼働。デジカメの赤外線感度が低いので大したことなさそうだが、光出力15ワットぐらい叩き込んでいる。

 これにて、あっさり敗戦・・・とは言え8月15日までにはまだ悪あがきの余地が残っている。
 まず、機材設定に時間が掛かるので端折ったが、観察は1064nm蛍光で行わねばならない。薄ディスク結晶の厚さは0.2ミリしかないため、励起光の狙いが0.1ミリ違っただけで励起効率が激変する。今回は半年ぶりに2カ所の固定ネジで取り付けた素の状態だ。微調整して励起光を結晶側面にうまく当てれば共振するかもしれない。

 励起レーザーのエネルギー密度が上がるとQ値が上がる。Q値が上がると、共振に必要な精度が低くなる。

written by higashino [レーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

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