2009年2月8日(日) 17:05
コンデンサー特に電解コンデンサーには明確に寿命がある。コイルガンのメインコンデンサーともなれば大電流フルパワー放電を行うため、寿命が短いのは想像されるところだ。
コイルガンには電解コンデンサーの中でも特に大電流放電に強いストロボ用を使うが、本来のカメラ用途では寿命が2〜3万回だと言う。コイルガンでは常時フルパワー使用だし、回生まで行うので大電流充電まで加わり過酷さを増す。安全を考えると、1万回もてば良いと割り切るべきだろう。数千発で壊れないのは確かめられているが。
プルダウン抵抗5.1KΩと、ゲート操作電流制限1KΩを取り付ける。ゲート抵抗は2KΩが現状のノウハウなのだが、残る1KΩはPIC端子側に取り付ける予定だ。誘導サージ対策で、配線の両側に抵抗を分散させる。
ストロボ用コンデンサーは各種売られているが、結局は鈴商の11ジュール電解に戻ってしまう。無理に小型化しても大電流に弱くなるのは明白だし、ストロボ用コンデンサーでは特に画期的な小型化が実現されたとのニュースもない。鈴商の11ジュール電解は特に小さくもないが大きくもなく手頃サイズな上に、1個100円とリーズナブル。4個セットで交換しても400円であり、1万発で交換すれば1発あたり0.04円でしかない。
性能はこれまで散々使って問題なし。安いから実験で気楽に使いまくれる。
コイルガンの投入ジュールを増やすほどコンデンサー価格もアップし、経済性が悪くなる。投入ジュールは弾丸のエネルギーを増大させようと欲張れば増えるが、それだけではない。コイルガンの効率が落ちても、増やさねばならなくなる。効率の悪いコイルガンが経済性を悪化させるし、コンデンサーが増えて空間を圧迫する。また、バッテリーの持ちを悪くする。
ラジコンおもちゃであっても望ましくないが、これを兵器として見ると更にはっきりする。威力が落ちるか発射弾数が減る。航続距離が落ちる。
コイルガンの「効率」は非常に重要なのだ。
それはともかく、末永く楽しもうとすればコンデンサーの交換は避けられない。また、放電回路も必死で信頼性を向上させたが何しろ極限状況での使用なのでそれなりの寿命があると想像される。
つまり、各パーツを簡単に交換できるようにしておくべきだ。大電流だが短時間なので、通常のコネクターでも大丈夫だろう。心配ならナノカーボン塗る程度で行けそうだ。これは単なる希望的観測ではなく、35分の1ストームタイガーではメインコンデンサーの端子を金具で締め付けて固定していた。それで別に焼き付いたりしなかった。
ピンヘッド程度のコネクターで実用になるだろう。
ただ、ピンヘッドでも24分の1戦車の狭い内部空間では馬鹿に出来ない空間を占有する。どんな携帯機器でもコネクターは空間馬鹿食いで設計上は邪魔者悪者扱いだ。そんな見地からも、イメージ段階でギリギリまでパーツを詰め込むべきではない。少し余裕あるかな?程度にしておいて実際にはギチギチに詰め込まれることになる。
コネクターと配線がどれほど空間を食い潰すか?想像を遙かに上回る。
しかし改めてコンデンサーの設置空間を確認したところ、エンジン室部分に横一線に並べる高さがあると気付く。これなら6個まで容易に置ける。後方にはコンデンサー充電器を置ける。写真は少し小型な35分の1用だが、今回の24分の1用でも余裕である。
そして放電回路を左右に振り分ける。左舷にまとめてもいい。1/35→1/24だと体積は3倍強になるので、66ジュール仕様でも配置は余裕が生まれる。ラジコン受信機はバッテリー2本分の余剰空間に押し込めるし、モーター駆動回路はギアボックス後方の空間でこれも十分に足りる。
44ジュールの予定を66ジュールにすると充電時間が1倍半になる。今でも充電器がやや性能不足なのでキツいものの、高速連射を楽しむラジコンでもないので遊ぶ気にはなるだろう。それに、どうしても駄目なら後から44ジュールに減らすのは簡単だ。
ネット作例を見ると投入66ジュールのコイルガンって非常に小規模に感じる。だがこいつは効率の高い回生型多段式である。プロジェクタイルは3ジュール程度のパワーが期待出来る。それほど非力な主砲ではない。
written by higashino [コイルガン戦車 1/24] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
Generated by MySketch GE 1.4.1
Remodelling origin is MySketch 2.7.4