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2009年02月10日の記事

2009年2月10日(火) 17:30

保護ツェナ

 35分の1では余りに空間が不足したために保護素子をどこまで付加するか頭を悩ませた。塵も積もれば山となるのを実感しまくれたからだ。しかし常に性能優先でパーツ選定やってたおかげで、ラジコン戦車がでかくなっても必須パーツは大して増えない。だから、使える空間が3倍になれば大幅に余裕が増える。
 24分の1では、保護素子を省略せず入れて入れて入れまくる方針にする。

 放電回路で一番壊れ易いのはIGBTであり、破壊原因の大半はサージによる耐電圧オーバーと判定された。数少ない例外もメインコイルの破壊による短絡大電流であり、35分の1最期の悲劇を教訓にすれば避けられるだろう。つまり、IGBTの過電圧保護を行うだけで信頼性が大幅に向上するはず。
 耐圧は400Vなので、100Vツェナ3本と51Vツェナを直列した351Vツェナダイオードを製作する。いつもながら、やることは単純でも手間暇はやたら掛かる。

 保護素子の追加は、実績のある回路に対してでなければ行えない。十分な稼働実績のない回路に追加すれば、それによって回路の欠陥が覆い隠されてしまう恐れがある。通常の使用では問題のない回路が、まれに定格オーバーを起こす。そんな状態なら保護素子は保険として意味がある。
 しかし、常時定格オーバーを起こしている欠陥回路に保護素子を追加するのは、単に臭い物に蓋ってだけだ。常時の負担を受け続ける保護素子が劣化したときが、回路の最期となる。

 今回組んでいる回路は、それなりに稼働実績を積んでいる。35分の1ストームタイガーは未完成のまま終了したが、無駄ではなかった。その開発があったからこそ、今回は最初から安心して保護素子を付けまくれるのだ。
 ちっぽけばダイオードでも4個組み合わせるとIGBTユニット並の面積になる。IGBTユニットと積み重ねると厚みの増大も結構なもので、着実にユニットが膨張する。

written by higashino [コイルガン戦車 1/24] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

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