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2013年05月03日の記事

2013年5月3日(金) 17:21

油断大敵

 ちなみに、ON期間500μ秒は適当に選んだのではない。
 初段コイルの長さを5ミリとし、中央は2.5ミリ。パチンコ玉が2000G加速されたとして、2.5ミリ移動するのに要する時間である。細かな話をすると誤差等いろいろあるが、大雑把にオーダーを考える分には間違っていない。

 この場合パチンコ玉の速度は秒速10メートルであり、エネルギーは0.275ジュールである。

 700μHもあるので500μ秒ではコイル電流が増大せず、そんな加速が得られないのはほぼ確実である。では実際にどの程度の勢いが出るかは、やってみないと分からない。
 ゲートドライバーが動作するのは確認できたので、いよいよコンデンサーを充電。
 発射すると、金属音がするだけでパチンコ玉が出て来ない。何度か試した挙句、2個装填されていたミス発覚。コイルを作ると、チャンバー周辺が見えなくなるからなぁ・・・実銃やエアガンと異なり、2重装填やっても致命的ではない。

 試作1号機と同様の、弱弱しい勢いでパチンコ玉が発射された。予想通り、インダクタンス過剰。
 今のうちに、回生が行なわれているかどうかコンデンサー電圧の変化をモニターしておく。想定通りに回生されていて、ホッとする。しかし、回生時にサージが2回発生している。400Vオーバーが危惧されるような大きさではないが、思ったより大きい。ターンオフを高速にしたことで、FUSN4の順回復時間が問題になっているのかもしれない。
 ハイサイドのターンオフが20μ秒ほど遅延しているため、サージが2回になったと思われる。特に対策しなくても大丈夫と思われるサージだが、ピークを分散するのは効果的だからこのまま時間差を放置する方が良さそうだ。

 で、このコンデンサー電圧変動の波形だが、データが手元にない。
 ほぼ想定通りに放電回路が動作していると確認できて安心し、オシロのプローブを外す時にやっちまったのだ。インダクタンス過大・放電時間過小の回生型なので、発射してもコンデンサーにはたっぷり電荷が残っている。プローブを外した瞬間、その先端で回路を短絡させてしまった。バチっと破裂音と閃光に驚いた瞬間、コンデンサー充電器から煙が上がった。
 もはや御馴染み。サージにより耐圧オーバーで出力ダイオード破損。そのまま炎上。

 すべて順調と油断した直後の事故だ。
 更に焦ってオシロの電源を先に切ってしまったのが失敗の上塗り。オシロが認識できなくなってパソコン上のモニターソフトが自動終了してしまい、コンデンサー電圧変動の波形は保存前だったので、ロスト。

written by higashino [コイルガン戦車S] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

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