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2014年1月3日(金) 23:59

無税国家(2)

 食糧生産や生存に必要不可欠な財物の供給は足りているものとする。さもないと、人類統一経済圏は成立していないだろう。  カネが必要なら、幾らでも刷って供給される世界。  そうなっても、人類が共通通貨を信用しありがたがっている限りは、ただちに影響はない。  最初に問題となるのは、供給が増えない財物の値上がりだろう。  例えば、景勝地の住宅。こういう代替が利かない財物は、オークション状態になる。  また、高度なスキルを持った人材の価値すなわち賃金も高騰するだろう。  必要最低限度の生活は無限財源を持った福祉によって支えられるだろうが、特別な財や能力を持った人間はそこから突出した収入を得られる。  そもそも税金の機能とは何か?  つい「財源調達」だけを思い浮かべてしまうが、もう1つ「所得再分配」という柱がある。  無税国家は、財源調達という一面の解決にしかならない。所得再分配機能が、完全に失われてしまうのである。  と思ったが、これも相対的に収入を得られない人間に厚い福祉をと通貨をバラ撒けば、結果的に再分配になる。  突出した所から取るか、凹んだ所を埋めるか、それだけの違いでしかなく実質は変わらない。  結局のところ、無税国家を作っても税金を普通に取っても、実質は変わらない。  となれば、借金なんか気にする必要は全くないのだ・・・人類統一経済圏が実現すれば、だが。

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