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2014年3月26日(水) 21:31
日本経済で当面の急場は、対外黒字を稼げる投資を行うことである。 形状赤字というと原発再稼動が話題になるが、再稼動したところで焼け石に水である。ちょっとばかりの足しにはなるが、確実に黒字化を図るには全くの力不足。もっと根本に手を入れねばならない。
公共事業は、既存インフラの維持更新のための支出は必要だが、+αは最小限にすべきである。なぜなら、国内で土木工事やっても外貨は稼げないからである。
短期的には、輸出産業の優遇がある。 トヨタが優遇されているとか、消費増税で輸出産業の益税が増えるとか、文句言われている。確かに心情的には許せないが、戦略としては正しい。外貨を稼げる産業を厚遇するのは、合理的だ。
もっと長期の話になると、将来の国際競争力を維持するための教育強化とか、バイオ医療ロボットなどフロンティアに投資するのが良いだろう。これらはすぐに効果が出ないからこそ、まだ外資繰りに余裕がある今のうちにやっておかねばならない。少子化対策は、まだ財政に余裕があるうちにやっておかねばならなかったのだが、目先の利益・目先の競争力確保に目がくらんで行わず、来年の種籾を今年の食用にする愚を犯して手遅れになってしまった。
次善の対策である経常黒字の死守も、ぐずぐずしていると手遅れになってしまう。貴重な数年を、東京オリンピックの熱気にうかされてコンクリートに過剰投資することにより無駄にしそうな悪寒がしてならない。 優秀なロボットベンチャーがアメリカに買収されてしまうような失敗を、続ける余裕は日本に残されていない。
written by higashino [LIFE] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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