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2006年10月8日(日) 21:50
ブレーキング抵抗を1Ω程度に抑えれば、素子を壊すほどのサージは発生しない。だが、コイル磁場がなかなか消えない。 抵抗値によらず問題なのは、電流が減ってくるに連れて減り方が鈍くなる点。電流の大きな初期は小さな抵抗値でも良いが、電流が小さくなるとブレーキング抵抗を大きくして一気に止めたい。(電流)×(抵抗値)で決まるサージ電圧を一定にキープ出来れば理想的だ。
だとすれば、ブレーキング抵抗の代わりにバリスターが使えないだろうか? 仮にコンデンサーと同様の330Vで導通するバリスターをセットしたとしよう。サージが330Vを上回れば導通するが、その瞬間一気にサージ電圧が落ちる。するとバリスターが切断される。そうなるとサージ電圧が上昇し・・・バリスターの反応速度によってリップルは発生するものの、サージがほぼ定電圧にキープされる。 こうして、スイッチング素子を破壊しないギリギリの強さでコイル電流にブレーキが掛けられる。
理屈の上では。
高圧大電流の回路では、机上の理屈では動くはずの回路に対して常に「具体的な素子のアテは?」という問題がつきまとう。こんな使い方をしても破壊されないバリスターは一体どの位の大きさ重さなのだろうか? コイルガンのコイルと並列接続した穏当なサイズのバリスターが破壊されない実例があるようなので、意外にバリスターは強靱なのかもしれない。しかしこの回路ではサージエネルギーの大半がバリスターで消費される。エネルギーをGNDに逃がす単なる導線の役目ではない。
他にもいろいろなアイデアを検討しているが、どれも問題点を抱えていてなかなか決定版が思い付かない。だが、工夫次第でスマートな解決策がありそうに思える。 コイルガンの設計は想像より遙かに面白い。単に電磁石が鉄を吸い寄せるだけの装置なのに、非常に奥が深い。工夫の余地、オリジナリティーを発揮する余地が多い。
written by higashino [コイルガン] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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