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2006年11月1日(水) 17:10
制御用のPICは外乱の影響を排除するために独立したバッテリーで動作させる。コイルユニット1個だけの試験では大して気にしなくて良いが、今のうちから動作実績を積んでおきたい。
既に組んだPIC基板があれこれあるので流用したくなるが、経験上新しく作った方がトラブルを起こし辛い。PIC基板は簡単に組めるし実績がたっぷりあるため安心感もある。実際にモノを作ると予想外のトラブルが起きるものだ。変化の必然性がない場合は動作実績が一番重要。
PICは入力と出力が完全には独立していない。分かっていれば対策は難しくないが、RAは入力オンリーでRBは出力オンリー(逆でも良い)とキッチリ分けた方が楽だ。世間ではハードを単純にするためソフトにしわ寄せする風潮があるが、逆であるべきだ。ハードは確かに手間が掛かるしコストも掛かるが、実はソフトはもっと掛かる。ソフトは目に見えないだけにそのコストが過小評価されがちである。
良く言われるが日本人は目に見えないものにコストを払いたがらない。だが、実際にモノを作ってる自分は、裏に隠されたコストが分かる。
RBにはプルアップ機能があるため入力をRBに割り当てるのが楽だが、本番では本数の多いRBを出力に使うのはほぼ確定している。これまた今のうちからその割り当てにしておく。おかげでRA2に接続したトリガー用のプッシュスイッチにもプルアップ抵抗が必要になってしまった。
本番では人差し指で引くトリガーから制御PICまで配線するとそこにまた誘導サージが発生するため、トリガー信号も光ファイバーで受けることになる。だが、現段階では基板上のプッシュスイッチで済ませておく。
RB3の低輝度赤LEDは実験には関係しない。しかし可視LEDの1つくらい付けておかないと何かと不便なのは言うまでもない。3ミリアンペアそこそこしか流れないため、PICでダイレクトドライブ可能。
主役の赤外線LEDTLN233は60ミリアンペアほど流すので、トランジスターで駆動せねばならない。回路がその分複雑化するだけでなく、ディレイも積み重なる。ただ、シンクロトロン型コイルガンなのでディレイがある程度大きくてもその絶対値が一定であれば、余り影響しない。ただ、ディレイが大きいほどその絶対値を一定にするのは難しいものなので、ディレイを減らす努力は重要である。
ICソケットは高級なゼロプレッシャーで無くても良いのだが、たまたま余っていたので使用。逆に18ピンのが手元に無かった。PICは16ピンではなくて18ピンだ。微妙にソケットが無い・・・
表のシンプルさに比べて配線が這い回っている。コイル作りにも使った0.8ミリのエナメル線が活躍している。
配線が複雑になる大きな原因は、VCCとGNDが愚形なこと。PICのVCCとGNDのピンが逆になっていれば、猛烈に使い易くなる。IC内部の都合があるのだろうが、ここにもハードとソフトの関係と同じものを感じる。
IC内部の設計を容易にするため、ピン配置にしわ寄せされているのだろう。
ソフトが少しでも楽出来るようにハードが苦労して欲しい。そしてハード(配線とか)が少しでも楽できるようにIC内部が苦労して欲しい。
ここが逆になっているのが積み重なって、いわゆるソフトウェア危機の原因の少なからぬ部分を産み出している気がする。塵も積もれば山となる。
ICのピン配置は互換性という最重要な要請があるため、一度確定するともう変更出来なくなる。だから、最初にPICのVCCとGNDの配置を決めた人間は大変な重罪人である!
written by higashino [コイルガン] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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