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2006年11月7日(火) 18:17

今度は成功

 さっそく組み直した。
 配線長をギリギリまで短くすると、バラして再利用するのが難しくなる。高価なフォトトランジスターは短足になったまま何とか流用したが、それ以外のパーツは新品を使うことに。
 こうして見ると相変わらず抵抗が窮屈で、小さな1/6ワット品を使いたくなる。数ミリアンペア流れるだけなので、1/4ワット品を使う必要は無い。いや、チップ抵抗でいいか。

 正解に辿り着くまで結構苦労したが、いったん完成してしまえばこの写真を見るだけで、正確かつ高速に組み立て可能だ。

 これまた高価な積層セラコンは短足回収してハンダ付け。
 新品ツェナの長い足を利用してVcc端子を確保する。

 右上が秋月インバーターから電源供給。左下は電圧計に接続。準備OK。
 今度は電源を入れても電圧計の針は振れない。レーザーポインターを照射すると簡単に5Vまで振れた。基本動作はバッチリだ。
 さあ、ここからが試験本番である。果たして定格20ミリアンペアの赤色LEDでも駆動出来るのか?

 その前に、この前使った赤外線LEDを試す。0.3V振れるのがやっとだったものが、軽々と5Vまで振れた。C2655−Yの増幅率は最低でも120なので、一気に楽になった。

 千石で扱っている高輝度赤色LEDのうち、最高に明るいものを3つ試す。3ミリ砲弾型が2つに5ミリ砲弾型が1つである。
 LEDは前面が集光レンズとなるため、直径が大きいほど狭い角度に絞り込める。直径5ミリのものは広がり角8度(光円錐の直径なら16度)だが3ミリではそこまで絞れるものはない。

 PICの電源はニッケル水素電池4本。1本あたり1.1〜1.4Vなので、4.4V〜5.6V。PICのストライクゾーンである4.5〜5.5Vにピッタリである。200Ωの電流制限抵抗だけ付けて定格20ミリアンペアのLEDを直接点灯させる。
 端面を焼き広げていない素の0.75ミリを使用し、5ミリLEDで難なく5Vまで振れた。光ファイバーの端をフォトトランジスターから2センチ離しても5Vまで振れる。

 室温は22度。トランジスターの増幅率は気温が下がると小さくなるので、真冬に屋外で射撃する場合などは条件がキツくなる。また、PICのバッテリー電圧が下がればLEDが暗くなる。
 だから、能力には余裕が必要である。それでも2センチ開けてドライブ出来るなら全く問題無いだろう。光ファイバーを1ミリにすれば更に確実だ。

 続いて40円の3ミリ砲弾。これも5Vまでドライブ出来たが、5ミリ以内まで接近させねばならない。また、光ファイバーの角度が少し狂っただけで電圧が大きく落ちる。余裕が少なく、実際に使用すると場合によってはトラブルが起きそうである。
 最後に60円の3ミリ砲弾。普通に点灯させて驚いた。こんな明るい3ミリ砲弾LEDは見たことがない。とんでもなく進化している。コリメートすればレーザーポインターになるのでは?という気になるほど明るい。太陽を直視したみたいに残像が残る。
 これは凄い。5ミリ砲弾とほとんど同じである。2センチ離しても5Vまで振れるし、少々角度がズレても問題が無い。念のため繰り返すが、光ファイバーは1ミリではなく0.75ミリで端面は処理していない。

 価格が同じで性能もほぼ同等となれば、この3ミリ砲弾で決定だろう。光ファイバーから放出される光出力は実測0.025ミリワットしか無いのだが、充分に足りている。

 受光側にトランジスターが1個追加されたが、発光側はトランジスターが不用となった。だからトータルのディレイも増えていない。発光側はシールドケースに収めるため小型化の要請が強く、抵抗1本と3ミリLEDだけで済むのは非常に助かる。LED駆動電流が減ったのも、使用セラコンを減らせるのでおいしい。
 PIC16F84は25ミリアンペアまで直接駆動可能で、トータル200ミリアンペアの駆動容量。20ミリアンペアLEDを8本直接制御するのに丁度良い定格を誇る。

 どうやら、光ゲートドライバーの開発は成功したようだ★

written by higashino [コイルガン] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

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