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2006年11月11日(土) 17:05
一部のスペックをうっかり見落としていた。本当に2SA1242は「壊した」可能性がある。
これは2SC2655もだが、エミッターとゲートの電位差は5Vまでしか許されない。絶対定格である。実際の動作で電位差が一瞬5Vを超えた可能性は高い。
自分が実は別のチョンボやっててゲートドライバーがうまく動かないのかもしれないが、それ以前の事実として余りにもスペックに余裕が無い。設計ミス&パーツ選定ミスであり、やはりFETを使用したバージョン2に変更するのが正解だと思われる。
コンデンサー充電器のゲート電荷引き抜きに使用している2SA950もまた同様に5V制限があり、危険な状態にある。今は一応ちゃんと動作しているが、こっちも設計を一部変更すべきだろう。
そのためにも、FET版ゲートドライバーが快調に動作することを確認せねばならない。
ゲートドライブは重要技術であり自作電源では必ず顔を出す。ここで基礎を固めておかなくては・・・
FET版ゲートドライバーも一部修正。601AとQ3をダーリントン接続しているが、601Aのコレクターを6Vに直結するのではなくQ3のコレクターと一緒にしなくてはならない。
601Aのコレクターを6Vに直結しようとしたのは、FETのゲートをQ3の飽和電圧まで引き下げることが出来て有利だと考えたから。左図のように完全なダーリントンにすると、601Aの飽和電圧分まで加算された電圧までしか引き下げ出来なくなる。
しかし、601Aのコレクターを6Vに直結すると、Q3のベース電位が5Vを超える可能性がある。自分はそれをうっかりしていた。トランジスターは30〜50Vの耐圧があるものが多いが、ベースの耐圧がやたら低かったりする。
C2655のベース・エミッター間飽和電圧が最大1.2V。TPS601Aのコレクター・エミッター間飽和電圧が最大0.4V。従って、FETのゲート電位は1.6V以下まで下げられる。
これに対し、2SK1334のカットオフ電圧は最小2Vである。2SJ186の方は最小−4Vつまり6V電源なら2V以下に下げればONに出来る。
Q1とQ2は何とか意図通りに動作すると判断出来る。かなりの綱渡りではあるが。
うわっしまった!今度はIGBTのゲート電圧が・・・こっちの絶対定格が6Vである。Q1が導通して電源6Vに接続されたらヤバい!
もう一度頭を冷やして考え直さないと、またどこかパーツが壊れかねない・・・くそっ動作電圧範囲の狭い素子は使い難くて仕方ない。
光ファイバーアダプターもトラブル。
見た目1.2ミリのドリルがかなり太く感じたので、1.1ミリを買ってきた。これがビンゴで、開けた穴には1ミリの光ファイバーがジャストフィット!
だが、いざ本番とばかりにリベットに穴を開けようとしたら、途中でガリっと音がしてビットが折れてしまった。リベット側の固定が緩いせいだと思われる。
3ミリリベットはビットガイドとなる1ミリ穴に固着した1.0ミリビットがどうしても抜けない。強引に引き抜こうとしたが折れて、もうどうにもならない。
冶具の製作まで失敗しちまった (;_;)
written by higashino [コイルガン] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(1)] [TB(0)]
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『2SA1242』
参った。
もう一度チェックしたら、A1242はベースとエミッターの電位差8VまでOKだった。
となると、うまく動かない原因がますます不明。コンデンサー充電器のスイッチングFETのゲート電荷を抜くトランジスターと全く同じ状況で使用されているのに・・・
単なる初期不良の可能性を試すべく、もう一度同じ回路を組み直した方が良さそう。
written by IDK