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2006年12月2日(土) 20:18
予想外の展開になった。書類選考を通過した6種類のトランジスターだが・・・ まず、2SC3052Fと2SC2412Kの2つのチップ型トランジスターは Not Work である。受光してもオシロの波形が全く変化せず、ONもOFFもしてくれない。他の4種類はキチンと動作したが、その前に比較用のC2655の波形を。20μ秒パルスではLED波形がかなり乱れるので、TPS601Aとの微妙な位置関係でパターンが変わるかもしれない。そこで、両者固定の上で測定し直した。
2SC2603
C2655よりOFFの戻りが鈍いが、パルスは太っていない。だが、パルス幅に関しては増幅率が大きく絡むと考えられる。幅が狭いのは増幅率が低い結果と考えた方が良く、必ずしも望ましくはない。
2SC3311
C2603とほぼ互角のパターン。
2SC3327
性能が悪過ぎる。パルス幅が太いのは増幅率の高さを示していると思われるが、OFFの戻り反応が致命的。
2SC3623
何ですかこれは・・・
見ての通り、何とC2655が一番良さそうである。出力容量が10倍違うのに・・・ということはどうやらベース容量的なものはCobとは別の概念のようだ。OFF時の戻りの速さは、むしろエミッター・ベース間耐電圧との相関が高そうに見える。EB間耐圧の大きなトランジスターほど、OFFの戻りがトロい!
C2655を正式採用すべきか?それとももう少し粘って追求してみるべきか? C2655を使っても要求仕様を満たす光ゲートドライバーが作れることは既に確認出来ている。だが、この際更に煮詰めたい気分もする。今やってるような基礎研究は極めて重要。将来に渡って重要要素として使用され続ける。基礎をいい加減にして先を急ぐのは愚か者である。別に納期も無い趣味の世界なのに。
written by higashino [コイルガン] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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