Darkside(https対応しました) |
2006年12月17日(日) 09:22
弾速測定器の検出部分の構造である。
凹金具の横穴には6ミリ真鍮パイプを通し、超透明(でなくていいが)セメダインで接着。そしてパチンコ玉ガイドなアルミ金具をホットボンドでくっつける。素材の熱膨張率が異なるため、アバウトな接着の方が良い。
非常な低速でもレール上を転がせば測定可能。もちろん転がり摩擦はあるが、相対的に速いか遅いかが分かるだけでも価値がある。確かに弾速は思った以上に出るようだが、ガイドがあると何かと便利だ。
光ファイバーは2センチほどのギャップを介して取り付けてある。
そのまま転がせばパチンコ玉のセンターとは合わないが、少し浮かせて撃ち出せばセンターになる。
しかしこのようなセンサーでは、パチンコ玉の高さが変われば遮光タイミングが変わってしまう。それに関しては、パチンコ玉が光を遮った時刻と再び光が当たるようになった時刻の平均を取れば良い。そしてパチンコ玉の中心が通過した時刻とみなせば、誤差をかなり減らせるはずだ。
写真は銃口に近い側のセンサーであり、遠い側のセンサーは光ファイバーが先端固定アダプター一杯まで間隔を広げている。先日書いた通りセンサー感度に差異があり、感度の悪い方を銃口側に設置している。
ガイドレールを取り付ける直前の写真。センサー用光ファイバーの取り回し具合が分かるだろう。
こうしてハードとしての測定器は完成した。しかし、PICのプログラミングはまだ済んでいない。それが完成して測定可能となっても、使用に際してはパチンコ玉が光ファイバー先端をフッ飛ばしてしまわないよう注意が必要だ。
少なくとも、測定前には必ず試射せねばならない。また、当面の対象となる単段式コイルガンだと、パチンコ玉の初期位置がモロに発射向きに影響する。加速距離が数ミリなのだから、初期位置が0.1ミリ狂っただけで発射向きが大幅に変わるだろう。
実は「適切なパチンコ玉保持機構」の開発が急務なのである。実用時を考えると連続自動給弾にも拡張可能でなければならない。
パチンコ玉の初期位置を正確に設定できてしかも変更が容易。そんな装置を用意せねば、データを取る意味がほとんど無くなってしまう。
回生型回路はパーツを用意したものの、組み立てに取りかかるには気力が必要だ・・・
ところで、この裏ブログで開発している装置は、成功した時点で表で公開しようと考えている。コンデンサー充電器などは公開してもいいのだが、まだ完全とは思えないので躊躇している。それはともかく、コイルガンを公開する時はレーザーではなくラジコン戦車のコーナーとなる。どう考えてもレーザーには分類出来ないでしょ?
BB戦車の方が適切だ。そしてそもそもそっちが、裏ブログ始める何年も前から公開している「本来の」コンテンツでもある。
最初は携帯コイルガンとして命中精度を追求し始めたが、途中でラジコン搭載の可能性に気付き開発の優先順位を変更。
現在は超小型高効率そして低ノイズでラジコン搭載を優先させている。4〜8段で16分の1ストームタイガー搭載も変更し、単段式で35分の1に搭載しようと思う。コイルガンは小型であればあるほど相対的に優位だと気付いたのが決定的。エアガンとかだとマトモなものを積むのが不可能な空間しかない35分の1なラジコンに積めば、コイルガンの利点をはっきり示すことが出来る。「コイルガンを使う必然性」が明確になるのだ。
自分が作っているコイルガンは、単段式でもそれを連ねるだけで容易に多段式にできる設計になっている。だから、単段で作ってもそれが多段式の開発にもそのままつながっている。
written by higashino [コイルガン] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
Generated by MySketch GE 1.4.1
Remodelling origin is MySketch 2.7.4