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2006年12月19日(火) 18:11

光ゲートドライバー × 2

 使い捨てカメラの回路は極限のコストダウンと信頼性を両立させているはずで、馬鹿に出来ない。320Vに充電したコンデンサーを、そのまま一昼夜放置したら92Vも残存していた。充電回路を接続しておいても電荷は非常にゆっくりとしか抜けないようだ。 

 さて、難物の光ゲートドライバーである。
 普通に手作業で組み立てするには困難過ぎるほど小さい。ハンダ付けの台座としては熱伝導が良いと困る。極小パーツにハンダが乗らない。かと言って熱に弱いのも困る。

 基板がなかなか良い感じである。

 ここに、テープで仮止めしてハンダ付けする。実際にハンダゴテを持つ前に、関連パーツを適切に保持する準備を仕込む方に桁違いの手間と時間を取られる。
 パーツ点数は非常に少ないのに、作業は遅々として進まず精神的に大変な疲労を強いられる。

 そんな中で少しでも楽をするには、組み立ての順番が重要となる。何度も組み立てして手順を改良するしかない。今回はJ−FETにチップ抵抗を取り付け、続いてトランジスターをハンダ付け。ところがその後にP−FETをハンダ付けするのに非常に苦労する羽目になった。
 真っ先に2つのFETを合体させ、続いてチップ抵抗→トランジスターと進める方がずっと楽だと思われる。

 コンデンサーとツェナダイオードは別途組み合わせておく。
 そして、(FET×2+抵抗+トランジスター)と合体させる。すると、パーツが保持し易くなり急に作業が楽になる。

 ツェナの−側の足を曲げてトランジスターと接続する。必要に応じてパーツ足の切れ端を使用する。

 パーツの向きはある程度成り行き任せにならざるを得ず、2つ同時進行で組み立てても少し形が違う。
 すべてのパーツを組み上げねば完全な位置が確定せず、接触不良などがあるかどうかも確定しない。組み立て途中でもある程度のテストは可能だが、それは非常に単純なものに限られる。

 TPS601Aは最後に取り付けるのがやり易い。仕上げは2つ目のツェナだ。
 光ゲートドライバーを試験する場合、TPS601Aの側から行いたい。ところが、最後に取り付けるため中途では動作テストが出来ない。組み立てが余りに困難であるため、動作テストの容易さより組み立ての容易さを優先せざるを得ないのが問題点である。

 ちゃんと動けば結果オーライではあるが・・・パーツ点数が少ないことだけが頼り。

 一応2セット完成。この後ようやく動作試験だ。テストをパスするという前提で・・・このサイズなら充分に35分の1スケールのラジコン戦車に搭載可能である。
 整流ダイオードは、パルス専用品を使えば6ミリBB弾並の空間しか占有しないはずなので、無視して構わない。

 2つの光ゲートドライバーは601Aが逆向きに付けてあるが、回路的には両者同一である。601Aの金属筐体はGNDと接触する前提で考えている。

written by higashino [コイルガン] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

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