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2006年12月20日(水) 17:46
コイルガンはエアガンには無理な小空間であっても、充分の楽しめるパワーの装置を組み込める。しかし、火薬銃であれば同じ空間に、オモチャではなく人間を殺傷可能な威力の装置が組み込めてしまう。
コイルガンが有利と言ってもそれはオモチャな世界の話であって、火薬銃には全く敵わない。やはり銃刀法は適切に銃の用件を定めている。現在および近未来の技術を想定したときに、桁違いに突出して威力のある装置をピンポイントで規制しているのである。そんな観点で見れば今回のエアガン規制は行き過ぎだと思う。散々言われているように、エアガンよりパワーのある装置が野放しである。
要するに、装置自体が危険だからという場合だけでなく、悪用する人間が多い場合もまた規制の対象となる。考えてみれば当たり前だ。
しかし火薬銃がもし規制されていなくても、オモチャとしては扱い難い。メンテが大変だし凄い音がするので住宅地で手軽に楽しめない。戦車ラジコンに火薬銃を仕込んで遊ぶなんてのは、銃刀法のみならず住宅事情的にもアメリカでしかあり得ない。その点でエアガンは手軽だったのだが(もちろん住宅地では室内限定だ)。
同じ理由で、レールガンやサーマルガンも手を出し難い。手軽に発射出来ない。
コイルガンなら廃棄物皆無でメンテが容易、発射は無音なので夜の住宅地でも気兼ねせず楽しめる。パワーも手頃。オモチャとして弱過ぎず強力過ぎず。
キーパーツは当然コイルと言いたいが、材料調達も自作も容易である。そのため、実際にはスイッチング素子が焦点となる。多段式や回生型にしたい場合は、光ゲートドライバーが山場だろう。
苦労して2セット製作したが、テストすると1セットが動作しない。症状としてはトランジスターによる増幅が全く働いていないかのように感度が超絶に悪いのだ。もう1セットは正常に動作したので、設計図が間違っているのではない。
光ファイバーアダプターのフタを外し、光がたっぷり入るようにして試してみる。その後フタを元通りにハメ直したら正常に動作するようになった。どうやら障害の原因は光ファイバーを挿入する部分にゴミでも詰まっていたらしい(汗)
例によって20μ秒パルスでIGBT電流の変化を調べる。きっちりと動作しているが、2セットで通電幅が異なる。中心位置はほぼ同じなので、光検出・増幅部分の感度が違うせいと考えられる。
今回の回生型回路は、2つのIGBTのスイッチングが10μ秒ズレた程度ではトラブルを生じない設計になっている。そもそも実用時のIGBT通電時間は250〜300μ秒を想定しているため、ほとんど誤差の範囲内だ。
20μ秒という実用を考慮しないシビアな試験を行うのは、試験だからに過ぎない。問題を拡大して把握し易くし、把握することで安心出来る。
↓こっちはPICが発生させたパルス(緑)と送信LEDの電流変化(黄)。つまり、初号ゲートドライバーに比べると遅延が大きくなっている。だが、タイミングは安定しているのでこれも特に問題ではない。
(光ゲートドライバー + IGBTユニット) の正常動作が確認出来たところで、すかさず構成パーツをエポキシで固める。硬化後に再度動作チェックを行い、無事に完成した★
これで、安心して回路を組み立て出来る。
ところで、表サイトのBB戦車掲示板に業者っぽい宣伝が書き込まれているが、4分の1スケールのラジコン戦車・・・凄いな。置き場所や走行場所があればなぁ・・・
あれなら現在製作が中断しているレーザー砲でも楽勝で積めそうだ。
written by higashino [コイルガン] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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