Darkside(https対応しました) |
2006年12月25日(月) 17:10
事故は弱点や原因が複数重なって発生することが多い。コイルガンが壊れたのは赤外線のせいだが、光ファイバーに黒ビニールか黒ガムテープを巻けばそう問題ではないだろう。そもそもラジコン戦車に収納すれば、外乱光の影響も無くなるだろう。
だが、トラブル原因の1つは電源が分散していることにもある。本来最初に入れるべき電源を接続し忘れて後から接続ってのは非常に問題を生み易い。そろそろ電源をまとめる努力をすべきだ。ラジコン戦車では結局のところ4Nバッテリー1系統ですべてをまかなうことになる。
もちろん本番では通電シーケンスを自動化し、各位置への電源供給が最適な順番で行われるよう保証する。
趣味の工作に便利なパーツは少しずつ品揃えが変化している。時代の流れを示すようだ。例えばコンバットサウンド。大砲や機銃音を出せるのでラジコン戦車作りに便利だったが絶版となり、代わり?に超小型ボイスレコーダー基板が売られている。
最近のトレンドの1つが、高輝度白色LEDである。乾電池1本で手軽に点灯させるための基板を千石で発見し確保。
光ゲートドライバー電源に流用出来るのではないかと閃いたのだ。100μFクラスのコンデンサーを定電圧安定化充電するだけなので、容量は小さくて良い。しかし基板は小さくないと困る。このLEDドライバーは20ミリアンペアの能力しかないが、小さい。
3種類あった中で、ニッケル水素4本駆動に向いていそうなものを選択。
動作は昇圧型DC−DCコンバーターらしい。そして定電流駆動らしい。基板に小さなコイルがセットされており、スイッチング方式に間違い無いだろう。そして、スイッチングレギュレーターであれば、定電流駆動を定電圧駆動に改造するのは容易なことが多い。
これを定電圧安定化電源として使えると、非常においしい。
トリセツに注目すべき記述がある。出力電圧はLEDの順方向電圧に1Vを加えたものになると言うのだ。
つまり、電流検出抵抗による電圧差が1Vなのではないかと推測可能。
出力カソード端子近辺、ツェナらしきダイオードの真下に51Ωのチップ抵抗がある。20ミリアンペア制限用と考えるとピタリである。恐らくこの抵抗の両端電位差が1Vになるよう制御されるのだろう。
さっそく改造。51Ωを除去し、出力電圧を分圧して与える。
分圧後の電圧が1Vとなるように、出力電圧が安定化されると皮算用。6V前後の出力になるよう半固定抵抗を回す。
だが、5V与えると出力は14V近くまで上昇してしまった。
51Ωが付いていた部分の両端電位をテスターで調べると、1Vではなく−1Vを指した。やられた!逆かよ。
しかし電位差の絶対値はドンピシャで1Vになっている。
端子を入れ替えると、見事に出力電圧が安定した。
元が供給能力20ミリアンペアで設計されているはずなので、安全に1KΩの抵抗を挟んで100μFを充電してみる。
本番を考え5.6Vに調整すると、ニッケル水素電池4本を想定した供給電圧4.3〜5.8V(ちょっと広め)全域で5.6V充電された★
昇圧型なので供給電圧より高い電圧しか出せないと書いてあるのだが、5.8Vから5.6Vを作ることも出来ている。
どうやら、光ゲートドライバーの電源問題は解決したようだ。このサイズなら問題無くストームタイガーに積める。
written by higashino [コイルガン] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
Generated by MySketch GE 1.4.1
Remodelling origin is MySketch 2.7.4