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2006年12月27日(水) 17:33
残る問題はメインコンデンサー充電器である。
4.8V前後の低い電圧から330Vを作らねばならず、性能は1〜2ワットで良いが小さくなければならない。
鈴商に売っていた冷陰極管用インバーター基板。5V入力0.4Aというスペックなので、流用出来ないか?と買ってみた。
いかにも高電圧を作り易そうな雰囲気を漂わせるトランスを取り外して調べる。目視で配線を追い、テスターで導通を調べ、LCRメーターでインダクタンスを測定すれば構造は推測可能だ。
ただ、このサイズだとインバーター周波数はかなり高そうに思える。
MC34063の内蔵トランジスターだけでドライブしてみる。電圧検出端子をGNDに落として、最高電圧が出るように設定。
入力電流制限に0.1Ω×3を使用し、1A制限とした。単三エネループ4本を接続する。
スイッチを入れると、430Vが発生した!
ここで余りに高電圧が発生してしまうと、330Vに調整した時にワット数が落ち込んでしまう。逆に330Vギリギリしか出ないのではバッテリー電圧が下がった時に330Vをキープ出来なくなる。
430Vとは最適なMAX電圧である。
555ではなくわざわざMC34063を使う価値は2つある。
1つは入力電流制限機能が使えること。もう1つは出力電圧を自動的に安定させられること。いずれも、コンデンサーの充電に有用だ。
これで電源問題オールクリア!と喜んだのだが本番用の200μFを接続すると遅々として充電が進まない。1分経過しても200Vに達しない。これでは使い捨てカメラのストロボ基板以下だ
(;_;)
恐らくインバーター周波数が低過ぎるのだろう。そればかりでなく、周波数が非常にシビアだと思われる。このトランスは一次と二次が重なっている良くあるタイプではなく、テスラコイルのごとく並んでいるタイプである。調相結合って奴で、ワット数を出すには共振させねばならず周波数を厳密に合わせねばならない。
MC34063はかなり発熱するので、電流はたっぷり流れている。異様なまでに効率が悪くなっているのだ。
まてよ・・・だとすれば使い捨てカメラ基板からトランスだけ流用すれば?
使い捨てカメラのトランスは通常のタイプだし、周波数もインバーターのうなりがギリギリ聞こえるので10KHz前後だろう。かなり扱い易い。トランス2つの一次巻き線を直列にしてMC34063でドライブし、出力は並列にすれば行けるかもしれない。
トランスを使用する場合、コイルに比べて最適なものを調達するのに苦労する。しかし、昇圧チョッパー最悪の欠点である一次電源素通し問題が無い。
ただ、その目論見が成功しても充電には10秒以上を要する可能性が高い。
本番用には構わないが、実験時はもっと高速に充電出来た方が便利である。
だから、二号充電器を復活させた。
いつも派手に燃えるが、死ぬのは出口の1N4007と配線だけである。それらを交換すれば何事も無かったかのように動き出す。
本体の配線は大電流に耐えられるよう慎重に組まれているし、スイッチング素子は東芝ラインナップ中最強の2SK3132である。直流耐電流50A、許容損失250ワットのバケモノは、ラジコンバッテリー直結でショートした程度では壊れない。
だから、いつも犠牲になるのは出力以降であり、炎上しまくっても本体は平然としている
(^_^;)
written by higashino [コイルガン] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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