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2007年1月15日(月) 17:36
何度かコイルを製作し、冶具の芯はガムテープが最適と判明した。
ポリエチレンに比べても更に、硬化後の剥離が容易である。
サイドは片側をポリエチレン板にしているが、もう片側はガムテープ張りで安易に手当て。
芯にエポキシを添付してからエナメル線を巻き始める。
重要なのは一層目を綺麗に巻くことである。それが砲身の内側となるからだ。
エナメル線に隙間が出来ないよう緩まないよう注意する。
しかし二層目以降は余り神経質になる必要はない。とにかく巻いて巻いて巻きまくる。エポキシが足りなくなったら次々に混合して塗り、エナメル線全体をエポキシで固めてしまう。
エポキシは30分硬化型が良い。5分硬化型を使ってしまうと、作業時間が足りなくなる。
ベトつかなくなって柔軟性は失わない程度の半硬化状態で取り外すと楽。
今回のコイルはエナメル線0.6ミリを10メートル巻いた。
何回巻きとわざわざ数えるより長さで考えた方が楽だ。実際は端を少し余さないと作業できないので20センチばかり短いが。
全長15ミリで作ったが冶具の誤差で16ミリに仕上がった。
見ての通り、前後で太さが違う。あちこちでコイルガンの作例を見ても、コイルの太さを変えてあることが多い。納得できる話ではあるので、自分でもやってみる。
ただ、こういうコイルは短く作る場合に工作が難しく、見た目は悪い。実測でジャスト300μH、これもかなりインダクタンス大きめである。ピーク電流は180Aと推定される。
このコイルに関しては、射出側の太いサイドに磁気シールドを付加した方が僅かにパワーアップするようだ。ただし弾道は少し不安定になる。IGBTへの適正通電時間は640〜800μ秒となった。
これまた試作チャンバーもろともガムテープで合体させた安普請だが、結構な頻度で秒速11メートルを越える。
最高で秒速11.69メートルを記録した。変換効率3.4%である。
この前0.6ミリで作ったのは8メートル巻きだったので、パワーアップがインダクタンス増大による効果なのか傾斜巻きによる効果なのか分からない。
今度は0.4ミリの10メートル巻きを傾斜コイル化して比較しよう。
付随して厄介な問題も判明した。
チャンバーにパチンコ玉を3個入れて発射すると、先頭だけでなく2番目のパチンコ玉も射出されてしまう。つまり、後ろからパチンコ玉を押してやるだけでは正確な自動給弾とならない。
ラジコンに搭載して自動装填連射を可能とするためには、きちんと一発ごとに分離して装填せねばならないということだ。
パチンコ玉を押し込むアクチュエーターをどのような構造にするか?これも頭が痛い課題なのだ。例によって極限までサイズは小さくせねばならない。ラジコン戦車への搭載は、コイル拳銃より条件がキツい。砲身が単独で上下左右に動くためだ。弾倉と砲身(チャンバー)の位置関係が変化するのだ。
written by higashino [コイルガン] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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