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2007年2月1日(木) 17:10
多段式コイルガンの基本概念である。あくまで現時点での設計であり、今後のノウハウ集積によって変更の可能性がある。どっちみち製作に取り掛かるのはストームタイガー完成後であり、15分の1スケールのSタンクに搭載する主砲となる。
これまでに明らかになった問題として、プロジェクタイルの初期位置が僅かに変わっただけで初速が大幅に変化することがある。球形弾でそれなりの効率を出すために非常に短いコイルを使用した副作用と考えられる。 対策として、予備加速が有効かもしれない。予備加速したプロジェクタイルの位置をセンサーで検出し、主加速部を動作させるタイミングを合わせるのだ。予備加速段階を終了した時点で、弾速が安定していれば更に効果的である。
そこで、コイルガンを2つの部分に分けて考える。 予備加速部は小ジュール投入、弾速一定化を目的とする。主加速部は大ジュール投入、弾速向上を目的とする。ただし、パワーが出れば良いというものではなく、それなりにパワーを与えるがコイルガン開発当初の目的でもあった命中精度に配慮する。
予備加速のコイル1は普通の単段コイルガンと同じ。ここで加速された弾丸を2つセットになった光センサーでモニターし、弾速を計測する。それをコイル2にフィードバック。通電タイミングと通電時間を調整し、弾速のバラつきを打ち消す。 この予備加速部は地味だが開発作業はかなり楽しめるのではないかと期待している。どこまで初速を出すかではなく、どこまで初速を一定に出来るかという挑戦だ。
コイル2を通過し初速安定化された弾丸は、主加速部直前の光センサーで位置のみを検出。タイミングを合わせて主加速部である多段式コイルガンに点火する。ここはコイルガン初期に企んだシンクロトロン型そのものである。既に開発に成功した回生型単段式を連ねるだけで完成だ。命中精度に悪影響を与える磁気シールドを敢えて使用せず、力ずくジュールずくで弾速を上げる。
written by higashino [コイルガン] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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