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2007年5月13日(日) 12:51
何とか二号主砲が復活出来そうなのでストームタイガーはそれで進行させ、一方でコイルガン10の建造を行いたい。
ストームタイガーを完成させるまでの道のりはまだまだ長い。主砲の懸架や操行装置、更にはずっと後回しにしている自動装填装置と山場の連続で、数ヶ月を要するだろう。だが、コイルガン的には山場を過ぎた。コイルガン本題とは直接関係しない作業だけが残っている。だから、このタイミングで新コイルガンをリリースしたい。
コイルガン10は全段回生型の10段式コイルガンで、
1)多段式の効率を調べる
2)高速時の効率を調べる
3)多段式の命中率を調べる
という重要な目的を持つ。
まず効率だが、単段に比べて2段は強力にパワーアップした。しかし理屈の上では3段以上にすると更に効率が上がるはずである。どこまで上がるかを確認したい。また、現状は秒速20メートル以下の低速で実験している。もっと速度が上がっても効率をキープ出来るのかどうか?
このコイルガン10で効率5%を出せれば、次の展開があるかもしれない。
次に命中率だが、短いコイルガンは極端に命中率が悪い。しかし、多段式でトータルのコイルが長くなれば命中率は向上するはずなのだ。果たして本当に向上するのか?
少なくとも、ガイド用砲身無しでも射的に使える程度には当たってくれないと困る。例え効率5%以上を出せても、命中率が悪そうであればハイパワー・コイルライフルの製作は行わない。また、コイルガン10は命中率を優先させ、プロジェクタイルの挙動を不安定にする磁気シールドは一切設けない。
最後に実はすべての前提なのだが、例の全段回生型回路が理屈通りにちゃんと動作するかどうか確認することになる。
コイルは1段目が0.35ミリの5メートル巻きで長さ5ミリ。2段目が0.5ミリの9メートル巻きで長さ12ミリ。ここまではストームタイガーの主砲コイルと同じ仕様であり、発熱が大きいため銅粉混入エポキシで固める。
3段目から9段目までは0.6ミリの10メートル巻きで長さは各16ミリ。11〜22ジュール注入の単段式で最高パワーを出したコイルの仕様を使う。
最後の10段目は弾速が上がっていることと合成磁場に頼らずプロジェクタイルの引き戻しを防止せねばならない問題から、40ミリの長いコイルとする。1ミリを10メートル巻きたい。高速ブレーキを掛けられるようインダクタンスは小さめとする。
各コイルは隙間無しに作り上げるため、全長約17センチとなる。
3〜10段目はそれほど発熱しないこととコイル内壁の耐摩耗性向上のため、内壁近辺をチタン粉混入エポキシで固める。内壁付近以外は普通のエポキシで固める。
コイル巻きの作業時間を確保するには、30分硬化エポキシでも速過ぎる。そこで、大量販売されていて12時間でゆったり硬化するアラルダイトを使ってみたい。
コンデンサーはお馴染み鈴商のストロボ電解330V200μFを2パラにした22ジュールを単位として接続する。上図の赤線が給電ライン、ピンク線が回生ラインである。
9単位使って、合計200ジュール弱を投入する。これで効率5%以上、プロジェクタイルのエネルギーで10ジュール以上を目標とする。秒速にすれば60メートルというところだ。
システム一式はラジコン戦車なら、1/8タイガーとか1/10レオパルド2など大型タイプにジャストフィットしそうな規模だ。この場合、一式は砲塔に格納しコイルに砲身を付加することになる。
written by higashino [コイルガン] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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