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2007年5月26日(土) 19:58
IGBTを2つずつまとめる。 銃口コイルだけは4パラ必要だが、最初から4つまとめるのではなく2つずつまとめたものを更に2つ合体させることにする。これは、大量生産のやりやすさと電流バランスの面かで決めた。並列接続した複数パーツの条件を一致させるのは、2つずつ組み合わせる場合が最も容易だ。
過去に製作した経験上、2つのドレインを合体させる作業が最も面倒だ。IGBTの胴体にテープを巻いて仮固定していたがコテ先に干渉するので、ツェナの足をしばって仮固定してみる。
これもまたアルミ製ミニバイスで固定。ハンダ付けに際してバイスが放熱器ともなる。IGBTの胴体をテープで仮固定すると、IGBTとバイスの間にテープが挟まって放熱効果が落ちる。
2つのドレインを合体させるのは、今回も錫メッキ銅線を使う。3センチ程度に切って2つ折りにし、テープで仮固定。手が2本しか無くてもハンダ付け出来るようにするには、仕込みに時間を取られる。 ここまで準備が出来れば、コテ先をたっぷり暖めて一気に大量のハンダを溶かし、くっつけてしまう。7〜8秒加熱して十分にハンダを流したら即座にフラックス洗浄液で冷却する。バイス放熱のおかげでIGBTはそれほど酷く加熱しない。
それほど複雑ではない仕込み作業も、14回繰り返すとかなりの時間を要する。
現物を手ずから組み立てると、パーツ点数の多さを実感出来る。多段回生型回路としては洗練された設計だと自負しているが、それでも10段コイルガンを組むには相当に複雑化してしまう。 もしコイルガン10が大成功したとしても、強力コイルライフルは無しかなぁ・・と思い始めている。30段や40段のコイルガンなんて、幾ら構造をシンプルに製作しても装置として複雑過ぎる。信頼性をキープすべく過去に改良を重ねて来たが、それでも故障率はアップしそうだ。
実用性を考えると、10段あたりが限界という気がする。ラジコン戦車なら16分の1スケールにフィットする規模なので、自分的には一応満足出来るのだが。
written by higashino [コイルガン] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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