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2007年6月3日(日) 16:50

作るしかない

 ピアノ線をとにかく張ってしまい、剥離したエナメル線は内壁に押し戻してエポキシでコーティング。何とかコイルを使えるようにした。しかし、ピアノ線を中央で切断してさえ極めて固く、パチンコ玉の通過抵抗が極端に大きくなってしまった。

 左が処置後の3段コイルであり、右はストームタイガーの主砲。

 この3段コイルが使えるのか?順番にチェックを行う。まずは各段のインダクタンスを実測。1段目210μH、2段目と3段目はいずれもほぼジャスト300μHだ。22ジュール投入時のピーク電流は230A以下であり、通常の素子が使える。
 続いて、コイルピストルによる330V通電試験。最も危惧される1段目コイルも特に問題なくクリア。2段目3段目はもちろん問題無し。

 更に、パチンコ玉をセットし1段目コイルのみ330V通電。少し吸い込まれた位置で止まってしまった。その後は何度通電してもパチンコ玉が抜けない。コイル長が5ミリしかないためと思われる。試しに2段目コイルに通電すると吸い出された。ならばと、ストームタイガーの試験回路に1段目と2段目を接続し、発射!
 パチンコ玉は勢い不足で、ダンボール紙を少し凹ませただけで弾き返された。やはりピアノ線通過抵抗が大き過ぎるのだろう。

 今度はストームタイガーの主砲を接続。あっさりとダンボール紙を撃ち抜いた。パワーが余りに違う。

 3段まで作ったコイルだが、やはり使い物にならないようだ。しかしまた作り直すのも大変だなぁ・・・と思ったところで、過去に作ったコイルを思い出す。1段目を6ミリで試作した2段コイルは、素のままなので3段目以降を増設して使える。
 インダクタンスが大きくなり過ぎて、ストームタイガーの主砲としては使えなかった。十分なエネルギーを放出するのに時間を要してしまい、パチンコ玉がコイルの中心を通過してしまうのだ。

 ところが、3段目以降のコイルがあれば話が変わる。3段目に通電し2段目との合成磁場を作ることで、パチンコ玉が2段目コイルの真ん中を通過した後も加速出来る。となれば、2段式の時よりも大きなインダクタンスであっても有効に働かせられるのではないか?

 問題のコイルは素ではあるが、既にピアノ線は張ってしまっているので冶具にセットするのが少々厄介。更には3段目コイルを増設後に引き抜くのは更に厄介かもしれない。

 もう1つの不安は3段目コイルがしっかり接着出来るかどうか?
 旧コイルを成形した際に使用したエポキシは、アラルダイトではない。硬化剤の成分が異なるエポキシ同士でも固着するか?
 恐らくは大丈夫だと思うが・・・

written by higashino [コイルガン] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

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