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2007年6月27日(水) 17:34

FETゲートブースター

 ストームタイガーの製作が進行しコンデンサー充電器も組み込まれてしまったため、コイルガン10の実験するには新充電器をいよいよ作らねばならなくなった。

 今回のコンデンサー充電器は設計上ヤバい部分がある。それは、FETゲートブースターとして使っているJ186とK1334のペアである。これらは半端にON抵抗が高いため、特に電流制限しなくても素で使用可能である。ところが、電源電圧が高くなるとON抵抗は低下し、一方で同一ON抵抗でも電流は増大する。9.6Vでは電流が絶対定格ギリギリになってしまうのだ。
 回路を単純なままで済ませるなら、安全のため8.4Vのミニ電動ガンバッテリーは避けて7.2Vラジコンバッテリー専用とすべきかもしれない。システム重量は増大するが、使用バッテリーは1本だからそれほど酷くはない。また、将来ラジコン戦車に搭載したい場合も設計変更不用である。

 この場合、想定バッテリー電圧が低くなるためインバーター周波数を下げるのが最適となる。タイミングコンデンサーは4700pFに変えるのが良いと思われる。

 性能面とマージンから、J186とK1334のペアは6.6V前後で使いたい。ストームタイガー用ではないが、横着せず常に専用に安定化補助電源を用意すべきかもしれない。ただ、6〜9.6Vまで受け入れると昇降両用の安定化電源となり若干厄介なのだ。今回は横着する (^_^;)

 やはりFETゲートブースターから製作開始。
 2段重ねにしたFETは写真の左(上側)がK1334であり、刻印はTNで始まる。右(下側)がJ186であり、刻印はTPで始まる。

 まず両FETの放熱版すなわちドレイン端子をまとめてハンダ付け。写真のAだがこれがパーツを手持ちするのに便利。
 続いて5.1KΩの1/6W抵抗を使い、両FETのゲート端子をまとめてハンダ付け。写真のBである。抵抗の逆側の足はJ186のソース端子にハンダ付け。写真のDでありこれはVccに接続する。
 最後にK1334のソース端子に配線Dを行う。これはGNDに接続する。

 それぞれの端子が回路図のどの部分に対応するか書き込んでみた。
 Aはメインスイッチ素子であるK3132のゲート端子に接続する。BはMC34063の1番ピンに接続する。Cは同じく2番ピンと4番ピンだ。Dはラジコンバッテリーの+側に接続する。

 これで、下の写真も分かり易いだろう。

 まず、MC34063の3番ピンと4番ピンGNDの間に、タイミングコンデンサーを取り付ける。これは4700pFを選択。代わりにNJM2360を使う場合は、もっと容量を増やさねばならない。

 続いて、FETゲートブースターのBを1番ピンに、Cを2番ピンに取り付け、Cはそのまま4番ピンまでくっつける。Dは後で+電源に配線すべく、折り曲げて引き出しておく。

 FETゲートブースターの大きさが良く分かる (^_^;)

written by higashino [コイルガン] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

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