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2007年7月6日(金) 17:17

メインFET

 チョッパーのメインスイッチとなるK3132は高価だし今回のようにピーク10Aオーバーとなれば放熱対策も行いたい。そうなるとそれなりに面倒で、以前の高速充電器から流用することにした。20V近い入力を与えれば50〜60ワットという強力な性能を示した旧充電器だが、電圧比較をMC34063に任せていたため信頼性・安定性に欠けていた。電圧計を接続して人間が常時監視していなければ安心して運用出来なかった。それでは実用品と言えない。
 ストームタイガーと同じ設計である今回の新型充電器で働いて貰う。

 K3132とヒートシンクとコネクターと出力配線を旧充電器から流用。

 バッファー用の400V10μFを新設し、出力電圧検出とゲート端子のコネクター2つを1つのコネクターに集約し、出力ダイオードを1N4007から高速のDLM10Eに換装した。些細に見えてダイオードは極めて重要。1N4007を使っているとスイッチング周波数と出力の関係が理論とかけ離れていた。
 1N4007の逆回復が非常に遅いためせっかく充電した電荷が逆流して来てしまい、理論より遙かに周波数を下げないとパワーが出なかったと思われる。DLM10Eであれば理論通りの周波数で働いてくれると期待。

 コネクターは6ピンだが、信頼性を高めるため2ピン1組で使っている。左右端の合計4ピンを使用し、中央の2ピンは未使用。うち1ピンは穴をエポキシで埋めてある。逆接続対策だ。

 基盤側にはK3132を差すメスコネクターと、信号接続用の6ピンヘッドが設置してある。
 ラジコン用の大電流対応メスコネクターは周囲をエポキシで固めて安定させてある。取り付けのためガラスエポキシ基盤に穴を開けた。6ピンヘッドは1ピン引き抜いて逆接続対策。

 6ピンヘッドの手前2ピンは電圧検出用の半固定抵抗に接続されている。途中に高耐圧仕様の1.8MΩを入れる設計だったが手持ちが無く普通の1MΩを2本直列に入れた。
 この充電器は、1本で済む抵抗が2本になる影響など気にしなくていいサイズ。

 6ピンヘッドの逆側2ピンにはゲートドライバーのブースターを接続。当初予定より遙かに短く、ほぼ最短配線となった。

 大電流コネクターにはたっぷりとハンダを盛り、大電流配線に備える。下側の横棒電極にはGNDが、上側の縦棒電極にはメインコイルの一端が接続される。

 改めて眺めると、回路図の中央に鎮座しているJ186とK1334からなるブースターの小さいこと!

written by higashino [コイルガン] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

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