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2007年7月23日(月) 17:31

在庫ゲートドライバー

 NJM2360ではインバーター周波数が34063の約1.5倍になる。そこで、タイミングコンデンサーを6800pFに差し替えてみた。すると、平均電流が2A強に増大したものの大して増えていない。下手すると誤差の範囲内に見えてしまう。
 充電完了時の反応が異様に悪いのも気になるが、電流が流れないもはもっと気になる。34063では想定通りの6Aが流れていたのに・・・修正に次ぐ修正で回路をどこか壊したのかもしれない。消費電流の少なさに応じて、充電完了までも34063の数倍を要している。ストームタイガー用と大差ない。明らかに、どこかおかしい。

 しかしいい加減疲れたので、放電回路に進む。
 ストームタイガーの放電回路をまだ車体に搭載していない今はチャンスである。既に組み上がっている放電回路の実物を見ながら組み立てすると気分的に楽なのだ。
 とは言え、回生型放電回路は組み立てに大変な手間を要する。特に、ハイサイドの光ゲートドライバーと来たらたった2個製作するだけでも、手順を考えただけで気が遠くなりそうになる。初公開からかなり日数が経っているが、マネして類似品を組み立てた読者は恐らく皆無だと予想する。根拠は・・・組み立てがいかに大変であるか誰よりも自分は実感しているから。並大抵の精神力では、完成前に力尽きる。

 コイルガンの段数は幾ら増えても光ゲートドライバーは2個製作するだけで良い。だが、そのたった2個が巨大な壁だ。
 どうしても必要だから作るしかないが、作らずに済むならそれに超したことはない。そこで取り出したのが、在庫である。昔組み立てたもので、組み込んだ放電回路がトラブルを起こして光ゲートドライバー以外のパーツが破壊された。もしかすると光ゲートドライバーもダメージを受けているかもしれないので在庫とし、作り直す放電回路用には光ゲートドライバーも作り直して来た。

 理由は、トラブル発生時に原因究明に手間取るから。
 新たに改良して作り直した放電回路がまたトラブルを起こした時、その原因がもしかすると旧・光ゲートドライバーかもしれない・・・となると厄介なのだ。そこで、壊れているか近い将来壊れるかもしれない可能性があるパーツを使いたくなかった。
 だが、現在では放電回路の信頼性がかなり上がっている。一応は完成したとみなしている。だから、事故品の光ゲートドライバーを使用しても後で苦労する度合いも小さいだろう。

 しかし、最初から壊れていては話にならないので動作確認せねばならない。在庫化する時には動作確認しなかった。だって、使わないのだから。
 また、2個ある在庫のうち一方は光ファイバーアダプターを外して流用済なので、新たに製作せねばならない。アダプターのキャップ1つだけでも製作に時間を要する。写真に写ってるうち内径2ミリ外径3ミリのアルミパイプは自分のミスで、実は内径2.1ミリ外径2.6ミリだった。いざ入れ子にする時に思い切りガタガタで焦った。

 光ファイバーアダプターを作り直し、電源配線を取り付けた。ツェナを見れば極性が分かる。放電回路にビルトインする際には+側にダイオードが必要だが、単体動作試験では無くても良い。

 もし動作確認が取れれば戦場を生き残った正に古参兵。製作を少しでも容易にするためチップFETに2ミリの隙間を設ける以前の品である。恐ろしい苦労をして組み立てたが、最新のものより実装密度が高くそれだけ外乱に強い。一方はシールドテープまで装着済み。

written by higashino [コイルガン] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

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