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2007年7月29日(日) 16:22
想像以上に厄介な話だと判明した。放電回路の光ゲートドライバーに供給する5.5V電源である。電流は僅かで良いのだが、5.5Vという半端な電圧が必要であり、若干の電圧調整も可としたい。また、数十ミリアンペアで十分なだけに、大型の機器は無駄だ。
となるとLM317などの可変三端子レギュレーターが最適ということになる。ところが、使用したい電源が7.2Vラジコンバッテリーなのだ。
LM317では入力電圧が出力電圧より3V以上高くなくてはならない。出力電流が20ミリアンペアしかなければ2V差でも動くようだが、ラジコンバッテリーで確実に動作するかどうかは分からない。こういうところでマージンを考慮しないと、気温次第で動かないなんて糞機器が完成したりする。
秋月の汎用ユニットは一応ラジコンバッテリーで5.5Vを作れる。しかし、いかにもでか過ぎる。確かに試験段階では許容可能なサイズだが、最終的にハンドガン化する時には別の電源を製作せねばならない。すると、それまでの実験で重ねて来た動作実績が消えてしまう。可能な限り実験の初期から最終的な設計のユニットを投入したい。そうすれば、動作実績が積み重なるからである。
延々と開発と改良を重ねる必要がある厄介なユニットならば、その完成を待つことで実験開始が遅れるデメリットもある。しかし5.5V安定化電源ごときでソレはないだろ。、
ストームタイガーでは市販のLEDドライバーを改造した。しかしそれはエネループ4本が電源だったからで、ラジコンバッテリーは電圧が適合せず使えない。
さて、どうしたものか。
7.2Vから5.5Vを作り出す降圧チョッパーを自作する手もあるが、今回は微少電流で良い。効率より単純小型が優先される。ラジコンバッテリーを三端子レギュレーターで4Vに落とした上で市販のLEDドライバーを使い、2段階で5.5Vを作る手法が良さそうだ。
お馴染みのパーツ登場。超小型LEDドライバー基板と、超小型多回転ボリューム(100KΩ)の組み合わせは、7ミリ×11ミリの出力電圧可変レギュレーターを実現する。動作実績も十分。
ただし、組み立ては猛烈な精神エネルギーを消費する。
LEDドライバー基板からは51Ωのチップ抵抗を除去してある。半固定抵抗とまとめてテープで仮止め。準備万端整えてからでないと、とてもじゃないがハンダ付け作業に入れない。
こんな有様なので、たった1カ所のハンダ付けをするのも大変だ。
ハンダ付けするたびに携帯顕微鏡で確認し、テスターを使う。写真もパソコンのモニターでピクセル等倍で見ると結構役に立つ。
この基板は4Vから5.5Vを作り出す。前段階は4Vの三端子レギュレーターを別途組み立て、これと合体させる。
written by higashino [コイルガン] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(4)] [TB(0)]
Generated by MySketch GE 1.4.1
Remodelling origin is MySketch 2.7.4
『はじめまして』
はじめまして、最近ここのサイトを知りまして拝見させてもらっています。
私はホビー用二足歩行ロボットの方をしてまして、レーザーの事をいろいろ調べていたら行き着きまして、楽しく読ませてもらっています。
金属用の黒染めの液体の事を書かれていましたが、現時点ではまだ購入は不可ですが、近日中に購入可能になるかもしれないところがあるので、購入できるようになったらお知らせしますね。
今後とも読ませていただきますので、よろしくお願いします。
written by きゃのん
『LM431』
シャントレギュレーターというのがありますが使えないでしょうか?
http://www.national.com/JPN/ds/LM/LM431.pdf
出力電流が20mA程度でしたら、Figure 2.の回路がそのまま使えるのではと思います。R1を可変抵抗にしたら2.5V以上の電圧が取り出せるかと思います。
PDF 8枚目のHigher Current Shunt Regulatorなんかも使えそうではないかと思います。
written by mako shark
『黒染め』
黒染め情報ありがとうございます。
キャタピラは先に組み上げてしまわないと作業性が著しく悪いと分かったので、黒染めが可能となってからおもむろに染めれば良くなりました。
慌てずに果報を待ってみます。
written by IDK
『シャントレギュレーター』
これまた面白そうな素子ですね。
全然知らなかったです。ありがとうございます。
出力がいきなり跳ね上がったりしないか気分的には不安ですが、何しろ小さいので試す価値はありますね。
売ってるかな・・・
written by IDK