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2007年7月30日(月) 17:14
5.5V電源の前段階。7.2Vを4Vに落とすのは単なる三端子レギュレーターだから簡単。これまで散々扱って来たもので、4Vは初めてだが3Vや3.3Vのと同系列でもちろん東芝製。
普通に組むのではなく、懲りまくってみる。
コンデンサーは普通、入力側に0.1μのセラミック、出力側に47〜100μFの電解を取り付けている。今回は試しに両側とも10V10μFの積層セラミックコンデンサーにしてみた。
放熱板がGNDであることを利用して配線を単純化する。入力側だけでなく、出力側までツェナを取り付けてみた。
配線を引き回してラジコンバッテリーに接続し、出力側の電圧を確認する。4Vのはずが5.7Vになっている。どういうことだ?
入力側の電圧は、そろそろバッテリーが残り少ないとは言え7.2Vある。負荷は極小なので、バッテリーパワー不足でおかしくなっているとは考え難い。まてよ?5.7Vってもしやツェナ電圧じゃないか?
もともと冗長な出力側ツェナを除去した。すると、6.6V前後が出力されるようになった。何だか単純に内部でドロップしているだけでで電圧安定化が働いていないかのようだ。
出力にセラコンはマズいかもしれないと、47μFの電解を追加してみた。しかし出力電圧は全く変化無し。
ひょっとして、入力と出力を逆にしてしまったのではないか?
そこで、ストームタイガーのレーザーポインター電源と見比べてみる。間違っていない。どちらも入出力の向きは同じだ。ストームタイガーの方はすべて想定通りに動作している。違いは、ストームタイガーは出力3Vなのに対し、今回は4Vのレギュレーターだというだけ。
もしかして、3Vと4Vで入出力の向きが違っていたりするのか?
久しく見ていないデーターシートを調べる。唖然とした。やっぱり、入力と出力が逆だよ!
しかも、3V品と4V品は共通データーシートだ。つまり、ストームタイガーに実装済の三端子も逆接続だ!
どうしてストームタイガーの方はちゃんと3Vが出力されていたんだ?もちろん電圧は確認済みだ。三端子を組み立てた後に出力電圧を確認しないなんてことは、あり得ない。だが、ストームタイガーの方も組み直す口実が出来て良かったかもしれない。逆接続してしまったとは言え、放熱板をGND端子として使う今回の実装はスマートであり、むしろ空間的余裕のないストームタイガーでこそやるべきだと感じたからだ。
データーシートではなく以前に作った写真を見ながら世代を重ねていた。一体どこで最初に逆接続しちまったんだ?
恐ろしいことに気付いた。まさか、黒共立モジュール改造時すでに逆接続してたんじゃなかろうな?
ストームタイガーではレーザーダイオードの制御基盤に電気を供給している。電圧が少々いい加減でも動作してしまう。しかし、黒共立モジュール改ではレーザーダイオードを直接駆動している。もし出力電圧がいい加減だと電流もいい加減となり、レーザーダイオードがいつ壊れてもおかしくない(焦)
となると、最初は間違えていなかったが、写真を見ては次の組み立てやっているうちに、どこかで間違えた訳だ。ストームタイガーでは内部ドロップだけで制御の効いていない三端子出力が偶然3Vになってしまっていたのだ。確かに当時、0.1V近くズレていて三端子にしては出力誤差が大きいとは感じた。しかし、3Vのはずが3.1V弱だったとしてもそれだけで逆接続に気付くのは難しい。
written by higashino [コイルガン] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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