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2009年2月26日(木) 17:29

充電器の仕上げ

 製作を先に進める上で、問題なのが試験環境。できるだけラジコン戦車本体で試験を行いたいが、平均電流や電圧測定には外部で試験する方が便利。ところが、24V電源が1つしかない。戦車本体にはハンダ固定の予定なので、そうなると外部の試験に使えない。
 そこで、コンデンサー充電器の試験を全部終わらせることにする。

 コンデンサー電荷抜き抵抗を常時接続にしておくと、52V前後で平衡する。抵抗が510Ωであるなら、充電器は5ワット以上の出力が出ている。だが、11ジュール充電完了には3秒掛かる。つまり、330Vに向けてコンデンサーの電圧が上がると出力が低下しているのだ。
 チョッパー方式では効率は大して落ちないはずだ。

 チョッパー型コンデンサー充電器の性能を大きく左右するのが、出力ダイオードの逆回復時間。これが遅いと、コンデンサーに押し出した電荷が逆流してしまい、なかなか充電が進まなくなる。安いからと1N4007とか使ってしまうと、とんでもないことになる。
 現在は高速ダイオードでその心配はないはずだが、念のため代わりに超高速ダイオードを付けてみた。耐圧600V耐電流10アンペアで、逆回復時間が25ナノ秒というシロモノだ。もっと容量もサイズも小さなダイオードで足りるのだが、同等以上の速さのものが見つからなかった。

 動作させると、4〜5V低い電圧で終了。しかも期待ほど充電も早くなっていない。平衡後の間歇充電も振れが大き目。
 しかしすぐに気付いた。実装の都合からK3132の放熱板にダイオードをハンダ付けしたが、熱容量が大きいため相当に強力に熱さねばならなかった。周辺パーツも温度が上昇している。それで平衡電圧低下&不安定になったのだ。

 このコンデンサー充電器は実用性能こそ出ているものの、温度依存が激し過ぎるのが困った問題だ。

 330V充電完了までの時間は殆ど変化していないように感じるが、試験を繰り返すたびに空に近付くエネループを考慮すると少なくとも劣化はしていない。しかもタイミングコンデンサーに33000pFなんて使わなくても12000pFでも性能が出ている。
 劇的な性能向上はないが、損はなさそうなので正式採用し足を短くハンダ付けし直す。これでは基板から出っ張ってしまうが、戦車に実装する際にはこの方向に空間が確保出来るので構わない。

 充電完了を知らせる左上の配線が外れていたので、付け直す。

written by higashino [コイルガン戦車 1/24] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

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