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2009年11月6日(金) 20:56
ここで、大変なことに気付いた(回路図はちょっと古いが)。
IGBTをターンオフする時は K1334 がONになり、IGBTのゲートが接地する。
601Aに光が当たらないとC1623も働かず、K1334 のゲートは1KΩでプルアップされONになる。
プルアップ先はC2でありこれは5V強に充電しておく。逆に言えばゲートは5V程度にしか引き上げられないので、FETは4V対応品を使わねばならない。電子工作ではゲートを10VでドライブせねばならないFETは使い難いので、4V以下でドライブが可能な製品を使う。これは常識であって自分も常に注意している。
だが、K1334 は4V対応品では無い!
ずっと4V対応と勘違いしていたが、、データシートを再確認すると非対応だ。一部のスペック数字に紛らわしい記述があって誤解していたのだった。冷静に見直すと、ゲートを4〜5Vでドライブしても完全にはONにならない。ON抵抗は数Ωだが、ゲート電位不足でこれが数百Ωになっているとしたら?
K1334 の抵抗が大きいままだと、IGBTのゲートが51Ωだろうが4.7Ωだろうが殆ど関係無くなる。ターンオフは糞遅いままに決まってるしスピードアップコンデンサーも効果が出る訳がない。
鈴商の現行製品を確認すると、K1593 が本来使うべき製品だったようだ。外形は
K1334 と同一で、ゲート4V対応。耐電流が K1334 の半分しかないが光ゲートドライバーには使用可能。ON抵抗は6Ω程度。
単体試験をパスした光ゲートドライバーがやたら実装時に不良率高かったのも分かる。組み立てが難しくて失敗していたのではなく、ゲート電位不足でどの程度のON抵抗になるか、個体差が原因だったのだ。
ハイサイドにまつわる長い間の謎が解けて気分が良くなったので、またまた光ゲートドライバーを作り直すという苦行も余り気にならない。単なる設計不良だった(汗)
だからと言って平日に K1593 を買いに行くことはできない。光ゲートドライバーが無意味となったら何も出来ないので、先に弾速測定器を完成させることにした。
筐体は鉄であり錆止め塗料が厚く塗られている。それをせっせとヤスリで剥がそうとしたが効率悪かったので、カッターナイフで除去。
プラモデルのパーティングラインを消す要領で、刃を真横に動かして剥がす。
そして、L字アングルを板金ハンダ付け。
鉄は熱伝導が悪く、この手の作業は想像以上にやり易い。
ダンボール紙など過去の間に合わせな柱では強度に問題があった。コイルガンが直撃すると壊れるし。今回は厚い鉄の柱なので、耐久性バッチリだ。
LED照明を固定する穴は位置が不正確になったが、少しぐらいなら柱を曲げてしまええば良い。実用には影響しない。
written by higashino [コイルガン戦車 1/24] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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