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2009年11月10日(火) 21:11

想定の動作

 光ゲートドライバーは2組同時製作した訳で、残る1つを第4段ハイサイドに設置。こっちはオシロ測定上は正常動作していたが、設計ミスに違いはない。定格外で動いていたので信頼性が確保出来ない。
 IGBT の方はゲート電位がちゃんと5Vあったから劣化していないと思われ、新造ゲートドライバーに換装すればすんなりそのまま使えると判断。

 もし第4段ハイサイドの IGBT まで動作が怪しければ IGBT も交換する羽目になるが、これが最後に設置した IGBT なので外す場合でも比較的容易だ。

 紫の配線は新しく接続し直した部分。細い配線にも使い勝手の良いのと悪いのがあり、これは以前気に入っていて今は手に入らない配線の切れ端残存を使用。

 送光LEDの接着も終了し、必要な配線をすべて接続した。
 使える空間にうまく収まってくれた。

 そこで放電だが無事に発射出来た。どこも壊れなかった。しかし、パワーが弱い。測定すると秒速10メートル強しか出ていない。これでは11ジュール単段と似たようなものだ。第1段ハイサイドが破壊される前に普通に発射出来ていたように見えた際も、パワーはやたら弱かった。
 放電シーケンスが不適切であるか、コイルの極性が揃っていないかである。

 順送り回生型は、常に複数のコイルに同時通電するという特徴がある。しかも、通電コイルは密着している。だから、電流の向きが逆になると磁力が打ち消し合ってしまうのだ。
 昔の写真を見返しつつコイルの巻き方を確認。極性は恐らく大丈夫。そうなると問題は放電タイミングか。

 今回の想定性能は3ジュール。重さ5グラム半のパチンコ玉なら秒速33メートルである。加速距離は約5センチだから、等加速とすれば3ミリ秒程度になる。ところが、現状設定してある放電シーケンスではその半分程度で終了してしまう。つまり、シーケンスが速過ぎる。
 全体が3ミリ秒程度で終了するようにタイミングを変えたところ、狙い通り秒速33メートルは出せそうな感じだ。ただし最適設定は容易に見つかりそうにない。
 コイルに通電したらLC共振任せにしている多段式であれば、通電開始の最適化だけでいい。ところが、自分の作った回路は停止するタイミングも任意に設定出来る。つまり回生開始の最適化まで行わねばならず、同じ段数でもパラメーターが2倍なのだ。

 ちなみに、直径11ミリの球という形状は貫通力が小さい。3ジュールあってもアルミ缶をグシャリと大きく凹ませるだけで、穴は開かない。しかし、オモチャとしては下手に貫通力はない方が安心。流れ弾で壁に穴が開くようではヤバい。パンチ力はでかいから、これにはこれの楽しみ方がある。

written by higashino [コイルガン戦車 1/24] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

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