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2009年11月25日(水) 21:22
Engineer Award 2009 にノミネートされたので、今週の土曜にコイルガン戦車の実物を展示します。
標的の1つになっていたパトカーは、もちろん 1/24 スケール。見た目のカッコ良さから高速機動隊モデルを使用。やられメカ(汗)なので塗装はいい加減。左の窓枠を最初に塗り損ない、面倒なので動画では右側を見せるように置いた。
幾つかの県警のデカールが付属していたが、貼っていない。支障があると考えたのではなく、単に時間を使いたくなかっただけ。
パチンコ玉は右の窓から飛び込み、やや斜めに横切って左ボディーを2つに割った。
DVD-Rケースもそうだが、低速重量弾なので射出口が大きくなる。貫通力ではなくパンチ力が、エアガンと異なる魅力。
ちなみに、なぜパトカーかと言うと、これ↓が念頭にあったから。もともとコイルガン戦車が完成したらランナバウト戦車篇のノリで動画を撮るつもりだった。BGMも最初からランナバウトに決めていた。ところが、その後
Engineer Award 2009 に応募しようと考えたため、さすがにランナバウトではマズいだろうと。
大戦ドイツ戦車という理由で、ワーグナーを選択した。
実際に屋外で使ってみて感じたのは、OFF会なんか出来ないなと。最近ではコイルガン戦車は定番ネタとなっていて、製作者が多い。そうなると、コイルガン戦車を持ち寄って遊ぶと面白いんじゃないかって気がする。ところが、コイルガン戦車はかなり危ない。これがエアガンであれば、ゴーグルを装備していれば良い。ところが、コイルガン戦車は先を尖らせたプロジェクタイルが多い。重さもあるので飛距離が長く、互いに安全なエリアから操縦しようとすると相当に離れねばならない。それでは面白くない。
球形プロジェクタイルであっても、動画見た上で危険範囲内で「ゴーグルしてるからいいや」という参加者は多くないだろう(汗)
結局、アーチェリーとか射撃の競技のように、同じ向きに射撃するしかない。しかし、コイルガン手持ちならそれでもいいが、ラジコン戦車が並列しての斉射ではこれまた面白くない。何のために戦車に搭載してるのか分からない。
1人だけで動かしていても、今度は照準不可能。分かっていたことだが、低出力の赤レーザーポインターは晴天屋外で視認出来ない。
せっかく砲を左右数度に動かすことが可能でも、向いてるところが分からないので全く意味無し。空き缶のど真ん中を狙えない。共立モジュールなどは危険性や消費電力以前に、実装空間が無いので断念した。砲架以外なら空間があるが、砲架に連動して左右に動かないのでこれまた設置する意味がない。
もっと手軽に遊びたいとか、屋内で安全に遊びたい。そう考えると、パワーを落としたバージョンも欲しくなる。幸いにして自分のコイルガン戦車は、コンデンサーおよび放電回路が取り外し可能である。そこで、コンデンサー1個で単段にすれば、手軽な戦車に変身しそうである。主砲は4段コイルだが、コネクター方式なので全段直列して単一コイル扱いなんてことも簡単に出来る。そして、コンデンサーが1個なら充電時間も6分の1。自動装填装置が一気に威力を発揮し、テンポ良く撃てる。
その自動装填装置では、危惧された事態が発生した。直射日光が当たっている場合、戦車の向きによっては外光が多く進入しパチンコ玉センサーが誤動作する。
パチンコ玉が落ち込んだことを検出出来ずスタックし、装弾不良となる。
センサー周辺の遮光を強化せねばならない。室内で遊ぶ明るさなら大丈夫だが、やはり屋外で使えないのでは話にならない。というか重量増加を我慢してステンレス装甲にした意味も無くなってしまう。
これは今後のコイルガン戦車改修において、メインの課題と言える。
実は生ビールも撃っていたんだぞと。もちろん未開封です。
左端ギリギリという着弾位置が悪かったこともあるが、コーラに比べると飛び散り方が地味だった。それに加えて、右上に三脚の足が入ってしまっている。
持ち込んだのはコーラとビールの2本だけだったので、撮り直しは出来なかった。ロケは僻地なので近くに自動販売機もない。あらかじめ買い込んで置くと重いし。
コイルガン関係の動画の多くでも感じるが、プロジェクタイルが恐ろしく速い。数値にすれば遅いと感じるが、近距離の缶撃ちで飛翔が目に見えるような動画は殆ど無い。
これはその三脚に据えてあった EX-F1 からの撮影。
貫通を期待して裏側を撮っていたため、更にボツ度が高くなった。
秒間600フレームで撮影したが、まだ速過ぎる。コイルガンでも2400フレームぐらいは欲しくなるし、これがレールガンなど高速自慢の装置なら更に深刻だろう。
ところが、EX-F1 は後継機が出ない。発売されるのは、安くて軽量だが速度も劣る弟機ばかりである。
低速とは言えコイルガンもガンであり、ガン撮りには桁違いの高速撮影が欲しくなる。
パチンコ玉は反射率が高いので、直射日光が当たっていると明るく輝いて光跡が良く分かる。左上に写っている。
1フレーム前である上のカットをよく見ると、左上に光跡の先端が覗いている。つまり、600分の1秒でこれだけ移動した訳だ。途切れ具合から、この時の
EX-F1 はシャッター速度が1000分の1秒になっていたと思われる。
ここから大雑把な弾速も分かるが、自分が使っている弾速測定器はどうやらまっとうな値を表示していそうだと分かる。
おっと重要なことを書き忘れていた。
動画で実射直前に、主砲をほぼ真上に向けて空砲を撃つシーンがある。でもあれ実射です。ちゃんと反動で車体が沈んでいる。
空の弾倉が見えてる状態でチャンバーにはパチンコ玉が入っている。エアガンでは無理なほぼ真上への射撃で視聴者の不意打ちを狙ったものです。画面外に空き缶を手持ちしていて、ヒット直後にその空き缶を画面内に落とす演出予定になっていた。ところがヒットの瞬間、空き缶が手からもぎ取られて遠くにフッ飛んでってしまった。
コイルガンは飛翔体が重いためエネルギーの割には運動量が大きく、拳銃弾の10分の1程度あります。着弾の衝撃も反動も10分の1。
これだけあると、実銃の雰囲気を片鱗だけど味わえます。映画などでは相手の拳銃を射撃で弾き飛ばすシーンがありますが、やられた方の気分が少し味わえた。
written by higashino [コイルガン戦車 1/24] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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