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2018年4月18日(水) 22:17
さて、例えばエアガンが撃てるラジコン戦車を作ろうとした場合、搭載するエアガンを何にするか検討するだろう。
同様に、ドリル戦車を作ろうとするならば、搭載するハンマードリルを何にするか検討だ。
ラジコン戦車の運搬や保管を考えると、16分の1スケール級がせいぜいである。となると、搭載武器は、重量4キロ以内に収めたい。
だから要するに、バッテリー込みで4キロ以内という制限において、最強のものを選ぶ。武装は、制約条件内で最強に限る。
ただし、問題は重量だけではない。市販のエアガンを何も考えずに選定すると、搭載し難い場合がある。具体的には、高さのあるエアガンは搭載し難い。この場合の高さとは、単純に製品の高さではない。ピストンやモーターなど、一体不可分なユニットの高さである。製品をそのまま搭載するのではなく、ある程度のパーツにバラして搭載するからだ。
よって、分割不可能なパーツの最大サイズ(高さ)が問題だ。
ハンマードリルの構造は、モーターでハンマーを動かす。そこには大きな力が加わるため、ハンマーユニットとモーターは分離不可能と考えるべきである。ガチの建設業アイテムである工具なので、電動エアガンより遥かに強力で大型のモーターを積んでいる。だから、外形からモーターの搭載位置は、ほぼ分かる。
モーターが縦ではなく、水平に搭載されている機種が望ましい。
重量に関しては、軽ければ軽いほど良い訳ではない。
ハンマードリルの威力は物理学の常識的に考えて、ハンマーの重量やモーター出力に依存する。いずれも、威力を増大させるには重量増加を招く。つまり、威力が大きいほど重いという一般則が成立する。だから、むしろ上限ギリギリの重さが望ましい。軽くて威力の大きなハンマーなんて、ある訳ないだろ。
だからこそ、仕様の決定は重要なのだ。4キロと決めたら、4キロだ。
補足として昨日も触れた通り、振動低減を謳っている機種は威力に関係しない重量が増えるので、不利だ。
実際には、モーターのワット数は電圧×電流である。電流を増やすと機器は負担が大きいので、これも一般論としてバッテリー電圧の高いハンマードリルの方が威力は大きい。
カタログでは、コンクリートにどれだけの直径の穴を開けられるかが記載されている。より大きな穴まで開けられる機種は、威力が大きい。しかし、コンクリートの強度は240〜400気圧ぐらいまで幅があり、機種によって想定強度が異なるので要注意。
こうした諸々の条件を考慮し、選定したのが MAX PJ-R265-B2C/40A である。定価15万円以上するが、即座にバラしてしまうのだから中古をオクで入手すれば良い。
総重量10キロていどのラジコンに搭載する武器としては、ほぼ最強だろう。タイルもレンガもコンクリートブロックも破壊できる。ドリルを交換すれば、鉄板にだって穴を開けられる。
これが良いのは、破壊力と安全性が両立すること。
エアガンやコイルガンを搭載すると、致命的な誤射のリスクが常につきまとう。しかし、ドリルの射程距離はゼロだ。射程は短く、威力は大きく。そうすれば、ハイパワーな武器をラジコンに積んでも安全に遊べる。
せっかく搭載した武装が、宝の持ち腐れにならない。
written by higashino [ドリル戦車] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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