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2011年11月4日(金) 21:16
レーザー砲のときの回路が、これ。 今回はPWMではないため平滑化の要請が小さく、C1は10μFにしてみた。一方で入力電圧は5Vから4Vへ低下するので、R1は1KΩにする。 ダイオードは不用だが、トリム端子の電位変化が不穏なので一応付けておく。
外力が加わって短絡する危険があるので、単なる動作試験だがエポキシでガード。 オシロのプローブが巨大で重いのが、最悪だ。
予想外にも、症状が全く変わらない。コンバーター動作中は、トリム電位は0.2Vあたりから下がらないようだ。更にC1を除去してみたが、波形が全く変化しない。 だがD/Aコンバーターを接続しない場合、出力電圧は7.2Vという最低にちゃんと張り付いた。 ダイオードが付いているのだから、無接続と0V出力の結果は同一でなければおかしい。なぜ無接続は7.2Vになるのに、0V出力は10Vを超えるのか? ここに至り、別の可能性に気付いた。
コンデンサーとダイオードを取り去り、昨日のような抵抗だけの状態にする。その上で、トリム電圧の繰り返しパターンに1秒間のインターパルを挿入してみた。 予想的中。要するに、トリム端子の電位が上昇した場合、出力電圧は即座に上昇する。しかし、トリム端子の電位が下降しても、出力電圧はゆっくりと下降するだけなのだ。恐らくこれは、トリム端子にノイズが乗った場合にも出力リップルが余り増えないよう配慮しているのだろう。
コンバーターがこのような特性であると認識しておけば、レーザー銃の場合それほど問題にならない。 トリガーONにすると、出力電圧を一気に引き上げて短時間で定格に持って行く。所定の出力に達した後は、急変を避ける制御に移行する。つまり、電圧上昇は高速に追随してくれないと困るが、電圧下降は追随が遅くても何とかなる。トリガーOFFの際は、トリムではなくリモート端子でコンバーター電源自体をOFFにしてしまう。
written by higashino [ファイバーレーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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