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2011年11月8日(火) 21:22
タイ洪水の影響でHDDが暴騰したりデジカメの生産が遅れたりしている。しかし影響は完成品に留まらず、ここで生産しているパーツに依存している種々の機器が遅延しているらしい。もしかすると、DC-DC
コンバーターが入手できないのもタイ原因かもしれない。ちなみに PAH300S24-12
はメイド・イン・マレーシアである。タイで重要パーツが製造されていても、おかしくない。だとすると、非常に厄介だ。
当面は、コンバーター無しでも製作可能な部分を進行させる。そんな部分の多くは、先にコンバーターが組み込まれていた方が作りやすいのだが止むを得ない。そしていよいよどうにもならなくなって来たら、東京マルイのバトルタンク改造など他のプロジェクトに移る。
さて、励起LD側のカバーを閉じ、久しぶりに共振器側のカバーを開ける。最終的なレーザー出力端を確認したかったので、増幅器の方である。
実は、今日に限っては製作ではなく撮影がメイン。将来の動画公開に備えた素材として、3D動画を撮っておく。ただし今はまだブログに載せるのは、普通の写真だけである。
髪の毛のように細い光ファイバーが、100ワットや200ワットのレーザーを通せるのは不思議に感じる。というのも、励起LDに関しては結構シビアで、細いファイバーに余り大きなワット数を放り込めないような話があるからだ。
ただ、光には強くても機械的な外力に弱いのは間違いない。また、理論上は影響がなくてもファイバーに金属屑が付着するような事態は避けたい。延々と引き回されている細いファイバーが、どこか1箇所でも傷ついたら致命的である。
光ファイバーと一緒に、2本のエナメル線が走っている。折れ曲がって、筐体外に出ている。しまった。完全なミスだ。
てっきりサーミスターだと思い込んでいたが、外部ファイバーの切断検知インターロックだった。
外部ファイバーの先端には光学系が取り付けられるが、そのコネクター内壁に導通端子が存在するのを確認済みである。光学系がセットされると、2本のエナメル線先端が短絡。回路が出来る。光学系が外れたり、途中で光ファイバーが切断されてエナメル線も切断されると、回路が出来ない。
インターロックの存在自体は予想していたので、これをレーザー銃のトリガーに流用する予定を立てていた。
光学系を回路と無関係になるよう加工し、トリガースイッチで回路を作るようにする。
その想定事態は変わらないが、ここのサーミスターは不用だとばかり切断してしまったのだ。おかげで、励起LDやPICを設置する予定の裏面まで配線が届かない。改めて、配線を継ぎ足さねばならない。通常なら、何でもない単純なハンダ付け作業である。
しかし、ここは共振器の脇。ハンダやフラックスの屑を飛ばしたくない。つまり、作業前にまたコピー用紙等でマスキングせねばならない。作業は簡単には先に進まない。
written by higashino [ファイバーレーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(2)] [TB(0)]
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『お久しぶりです。』
励起LDとファイバーレーザーでは波長が異なるので、ファイバーへの応答の違いはそのせいだと思いますよ。
532nmの緑色レーザーとかですと、長いファイバーにはどんだけ入力しても1Wぐらいしか通せません。短波長では誘導ブリルアン散乱が透過率を悪くする原因と言われています。
逆に通信に使っている1.5ミクロン帯ですと、ものすごい強度が町の光ファイバー網に通っているわけですからね。(現状の通信では、透過どころかファイバー材質の限界強度ぎりぎりぐらいの光まで通してます。)
written by たけクジラ
『なるほど』
励起用が975nmで本発振は1070nmであり、これぐらいならそれほど違わないだろうと思ったのですが、馬鹿にならない差なのかも。
キロワット級でも14ミクロン通してるらしいし。
200ワットのこいつはコア9ミクロン。
written by IDK