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2012年4月14日(土) 19:19
幾つかのユニットを製作し直すが、それらの動作確認が問題となる。わざわざPICを用意するぐらいなら本番用のPICで動かしたいが、そうすると結局は電源が必要というところに行き着く。
今回は本体にFETスイッチが設置されるため、外部電源をコントロールBOXに接続せず直接本体に接続することも出来る。そこで、先行して紐付き電源を整備することにした。開発は室内作業なので、AC電源で問題ないしバッテリーの充電も不用。バッテリー動作の試験は、旧レーザー銃で済ませてあるわけで。
YLR-200-SM から取り外した内蔵AC-DCコンバーターの3系統並列出力を1本に束ね、スピーカー用ケーブルにハンダ付け。デジタル電源線を分岐させておく。
スペックは 35V25A だが、出力電圧は 33V に下げられている。出力電圧調整用と思われる半固定があるが、35Vまで上げるまでもないのでこのまま使う。本来の出力は最大875ワットだが、現状では825ワット。これで足りるはず。
レーザー銃の入力電圧は DC 18〜36V の設計である。これにより、ラジコンバッテリー3本直列・同4本直列・24Vカーバッテリーのいずれでも動作させられる。安定化されている必要はない。必要な電力は 700〜800ワットだが、18〜36V
でこれだけの電力を供給可能な AC-DC アダプターは容易に売っていない。IPG社のジャンクレーザーから部品取りする前は、5V30A
を5本直列という危ない橋を渡っていた。このカナダ製コンバーターのおかげで、一気に話が単純になった。
入力側は 100〜240V で、12〜5A となっている。最大1200ワット。完全に電子レンジと同等であり、日本の一般家庭で使用する電気製品としては、ほぼ実用の上限である。すなわち、この電源でドライブ可能なレーザー発振器がそのまま、家電的に無理なく使用可能な最大のレーザー発振器ということになる。
これ以上の電力を食うレーザー発信器は、家庭用ではなく工場用の領域に入る。
これ以上大型のレーザー発振器は、歩兵運用が困難で車載の領域に入る。
そんなギリギリ一杯のところを狙ったスペック。それが自分の製作しようとするレーザー銃である。徒歩で持ち運べ、バッテリーで動作するレーザー。その威力は、どこまで高くできるのかという挑戦。
さて、端子をハンダ付けする段階になって、配線が太過ぎると判明。どうやらこのパーツは、ラジコン用らしくラジコン用配線だけを想定している。ラジコン用で一番太い12番ぐらいまでしか対応していない。
ハンダ付けは可能だが、ハウジングに差し込むのが物理的に不可能。
本体側のオスコネクターは、定位置まで挿入可能だがストッパーを差し込めないという状況だった。そこで、削ったストッパーを力ずくで途中までセットしてから融着。
電源側のメスコネクターは、コネクトさせても3ミリほど浅く差し込まれた状態になる。融着したうえでアラルダイトによる補修。だが、バナナコネクターなので、挿し込みが浅くてもそれほど問題ではない。0.2ミリΩの接触抵抗が、最悪0.3〜0.4ミリΩになる程度だろう。抜き差しに大きな力を要さないので、却って使い勝手が良くなっている。
本体側のコネクターは金具が一応定位置にセットできているため、電源側さえ定位置で作られればコネクトもスペック通りになる。
デジタル電源用のコネクターは、もちろん無問題。
written by higashino [ファイバーレーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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