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2012年8月23日(木) 20:47
ちょっと前に使った、ボリューム連動での出力電圧変更。
それを、トリガーON時の本処理部分に放り込んで確認。知りたいのは、D/A出力値をどこでカットすれば出力電圧を希望のところでカットできるかどうか。
最大出力電圧は約137Vだが、この場合 PAH350S24-48 は約50Vという定格オーバー状態で動作する。定格の48Vに収めると、出力電圧は約133Vに抑止したい。また、IPGオリジナル内蔵電源の上限は132Vである。
132〜133V以上を出力するメリットは、どこにもない。ストレステストに使えるぐらいだ。
出力電圧はかなり安定しているし、自前電圧計も正確。いずれも誤差や偏差は0.1Vぐらい。そこで、出力電圧が132.5V前後となるボリューム値(=D/A出力値)を確認する。
電流A | 電圧V | D/A |
5.45 | 132.3 | 3636 |
5.65 | 132.5 | 3656 |
5.84 | 132.4 | 3653 |
5.93 | 132.4 | 3648 |
結果とりあえず、3650ミリボルトを上限に決めた。電子回路に使用されるカーボン抵抗や金属被覆抵抗は、一般に温度が上がるほど抵抗が大きくなる。コイルガンに使う銅線も同じ。だから、通電してジュール熱が発生すると抵抗増大により電流は小さくなる。理屈ではそうだ。ところが経験上は、通電により電流が増大する場合が多い。どうにも謎である。
ともあれ出力電圧を操作する D/Aコンバーター値設定ルーチンの先頭にコードを追加し、3650以上の値が渡って来たら3650に抑えるようにした。
ルーチンに組み込んでしまうと、どんな場合でも3650を超える値を設定できなくなってしまう。しかし、そろそろストレス試験の都合より安全性を優先しつつ完成度を高める時期である。
これでボリュームを回すと、4095までフルに大きくしても出力電圧は 132.4V
で上昇停止。ボリュームを変化させてたっぷり試したが、電圧が低いうちはしっかりボリューム連動。そして
132.4V を超えることはない。想定通りに、しっかり働いている。
励起LDは132.4V では絶対定格までかなり余裕があるはず。これで、フィードバック処理がバグっても励起LDを破壊する可能性はかなり低くなる。
written by higashino [ファイバーレーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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