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2012年8月24日(金) 21:01
250と刻印されている2×4センチぐらいの小さな物体が、ファイバーホルダーFH-100-250である。買いたかったFH-40-250の後継で上位互換。被覆外径245〜250ミクロン用。
意外なことに、光ファイバー融着に関するハードの中で最も入手困難だった。最初は中古で幾らでも転がっていると考えたが、それはイメージにすぎず外国含めてどこにも全く中古品がない。新品は国内工場で随時スポット生産しており、誰も在庫を持っていない。
そして使い回し可能なせいか、中古装置が出回ってもファイバーホルダーは出て来ない。いや、時々出て来るのだが、外径250ミクロンは出て来ない。
クラッド外径125ミクロン、被覆外径250ミクロン。これは恐らく最も世の中に多く存在する光ファイバーであり、それに対応したホルダーの需要も多い。みんながみんな使いまわししまくってるのだろう。というのも止むを得ず新品注文して自分も知ったのだが、光ファイバーを単に挟むだけの簡単な機械的機構のこのパーツは想像を絶する超高額なのだ。
ジャケットストリッパー本体よりも、高い。
伊達に高価な訳でもなく、光ファイバーを保持する確実性は素晴らしい。
V字ミゾにファイバーを入れてフタを閉じると、磁力で固定される。その状態では、ファイバーがズレることは全くない。
ファイバーホルダーとジャケットストリッパーに載せると、これもまた磁力で固定される。
だが、いざ加熱して被覆を除去しようとすると、刃の部分で光ファイバーが切断されてしまう。
温度設定を最大に上げてみたが、駄目。何度やっても、被覆が剥けるのではなく丸ごと切れてしまう。これ、切断器じゃないよな?
もちろん刃の周辺はクリーニングしている。上下の刃は、目視でも隙間の存在が認識可能。切れるのは理解できない。でも、確実に切れてしまう。IPG社の光ファイバーの切れ端を再利用して試しているが、もしかして被覆までガラス製だったりして。
結論として、強引に掘り出した光ファイバーに付着していた熱伝導材がマズかったようだ。
表面を軽く削ってやると、綺麗に被覆が除去された。
新品もしくは埋まっていなかった光ファイバーであれば、問題ないと思われる。
これで、最初の一歩は踏み出せた。
written by higashino [ファイバーレーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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