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2012年9月10日(月) 21:03

制御の核心

 出力がほぼ目標に到達すれば、後は最小量だけ出力を変動させれば良い。
 急激に出力を変動すべきだという結果を導くようなフィードバック入力が得られた場合、それはノイズだとみなすのがベストである。

 出力を急変させねばならないのは、出力が目標に遠い状態。正常な状況だとそれは、トリガーをONにした直後しかない。トリガーONの直後はどんどん出力を大きくする。いかにオーバーシュートを回避して素早く目標近辺に持って行くか?がレーザー銃制御のキモ。いったん目標近辺に到達してしまえば、後は話が簡単。
 変動量の最大値が1になっている場合、話が簡単になっているとみなし、制御に時間的な余裕があるとみなす。ここで初めて、フィードバックループ中に調整ボリューム&出力切り替えスイッチを読む。

 それはともかく、フィードバックループに2系統目を組み込むのが先だ。

 重要なのは、PD値はそこにピッタリと合わせたい目標であるのに対し、電流値はリミット値以下であれば良いという制約条件であること。そこで、電流が制約として機能するようにPD制御コードに書き加える方針にする。

・PD値が目標を上回っている場合
 ・電流値もリミットを超過している場合
  PDと電流のうち、超過量が大きな方に基づいて出力↓の制御
  昨日書いた通り、出力↓の量は2通りしかない。だから想像より追加コードは単純。
 ・電流値はリミット以下の場合
  電流は無視してPDのみ考慮し、出力↓の制御

・PD値が目標を下回っている場合
 ・電流値はリミットを超過している場合
  PDは無視して電流のみ考慮し、出力↓の制御
 ・電流値もリミット以下の場合
  PDと電流のうち、不足量が小さな方に基づいて出力↑の制御

・PD値が目標と一致している場合
 ・電流値はリミットを超過している場合
  PDは無視して電流のみ考慮し、出力↓の制御
 ・電流値がリミット以下の場合
  何もしない

 場合分けを冷静に行なえるかどうかが重要ポイント。中学入試レベルの算数という感じ。

written by higashino [ファイバーレーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

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