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2012年9月15日(土) 20:26

バグはどこにでも

 故障チェックの具体的なコードを検討していて、気付いた。主PICでは、出力電圧は読んでいなかった。よって、チェックだけのために、わざわざA/D変換値取得を1回余分に行なわねばならない。それだけ、フィードバックループの処理時間が伸びてしまう。
 電圧チェックは省略して良いかもしれない。念のため、どの程度の影響があるのか確認。出力電圧を取得するようにして、昨日と同様にトリガーON時の電圧立ち上がりをオシロで見る。

 安定まで0.06秒だったのが0.07秒に伸びるという程度の影響しかない。これなら実用上の問題はないので、故障検出の要素が1つ増える信頼性の向上はペイすると判断。電圧取得と電圧確認のコードは、組み込むと決定。
 ところで、これは4A弱に収束させている。もっと大きな電流に収束させようとすれば、収束時間が伸びるはずだ。どのぐらい伸びるのだろうか?

 現状ではH出力のターゲットA/D変換値は 0800h となっている。1倍半の 0C00h にすれば、6A近くになる。いや、駄目だ。たぶん先に出力電圧リミッターに引っ掛かってしまう。ちょっと抑え目に、0A00h にしてみよう。25%増しで、5A弱に収束すると期待される。
 やってみると、少し高くなった出力電圧まで単調増加の線が延長されただけで、収束時間は0.01秒と伸びていない。これなら、運用上の最大出力でも余裕で0.1秒以内に収束するだろう。トリガーONの瞬間から出力電圧が上昇を開始するのではなく少し遅延するが、それを考慮しても「ロックタイム0.1秒以下」を銃のスペックとして謳って構わないと思われる。

 だが、実はこれ電流が5.5〜5.6Aも流れている。しかも、安定していない。定電流制御が失敗していて、電圧リミッターに引っ掛かっているかのような挙動なのだ。控えめな目標値を書き込んだおかげで、不具合が発覚。
 フィードバック処理にバグがあっても破滅を阻止する電圧リミッターが機能しているのは良いことだが、0800h で機能して 0A00h が駄目とは。

written by higashino [ファイバーレーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

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