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2012年10月13日(土) 20:38
手持ちの尻尾は、予想外の構造になっていた。 黒い筐体を外したら、筐体ではなく単なるカバーだった。つまり、本体は全く分解されない丸ごとのまま眼前に。LD側は完全な一体構造で、微調整ネジが四方に付いている。
拡散放射されるLD光を平行に戻すレンズと、平行光を再度収束させて光ファイバーコアにヒットさせるレンズと、通常は2枚以上のレンズが光学系に含まれている。そのうちLD光を平行に戻すレンズだけを除去できないか?という目論見だった訳だが、光学系は一体になっていてそれを微調整する構造のようだ。 これでは、絶望的である。
片側系統だけを除去するのはまず無理だし、仮に出来たとしても光ファイバーコアへの焦点は確実にズレて役立たずになるだろう。 このパーツを生かそうとすれば、分解せずに使うしかない。 だがそうなると、入射レーザーはLD同様の拡散ビームの必要がある。向きや間合いもミクロン単位で合わさねばならない。合わせたうえで固定せねばならない。固定がミクロン単位でズレただけでアウト。これ無理ゲー過ぎるだろ。
可能性を試すなら、グリーンレーザーモジュール側のコリメートレンズを外さねばならない。主砲の大型のは分解が大変なので、中華モジュールの外れ品を狙う。現状は光出力をわざと落としてあり、7〜8ミリワットだ。実験には充分。 ほぼ絶望な実験に、わざわざ新しいモジュールを買うのはもったいない。
ところが、頑張って固定し過ぎたようで接着を外せない。 取り外せなければ、分解も不可能。
諦めて既製品の尻尾付きレーザーを買ってしまえば話は早いが、やはりコストは気になる。 不可視のレーザー加工機に、可視レーザーを同軸させる需要は多い。しかしそのほぼ全部が室内使用なので、出力1ミリワット以下。視認性さえあれば、出力は低い方が安全性が高いので、当たり前である。 だから、低出力の赤色レーザーの尻尾付きなら、まだ安価に入手可能である。高出力のグリーン尻尾付きは・・・高そうなんだよな。
written by higashino [ファイバーレーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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