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2012年11月14日(水) 21:33

作業効率アップ

 融着接続機付属の旧式純正切断機はS321である。これに対し、FITELの最新機種はS325Aとなっている。両者は当然異なるが、共通部分もありそうなので取扱説明書をダウンロードして確認。本当は融着接続機の取扱説明書も落とせるようになっていると非常に助かるのだが、そっちはパンフレットしかない。

 S325Aの場合、光ファイバーをセットする台を取り外してファイバーホルダーを置けるらしい。
 S321でも外せそうだったので調べると、跡地にファイバーホルダーがハマり込むと判明!
 これなら作業性が大きく向上する。

 更に、切断前のファイバーは切断位置より14〜25ミリ長くしろとの指定あり。
 切断位置は、被覆の剥き始め位置から測る。よって、切断後に10ミリの被覆除去部を残したいのであれば、切断前にジャケットストリッパーで24〜35ミリ剥かねばならない。切断機はガラスカッターの一種であり、適切な切断を行なうためには条件がある。

 ただ、この純正カッターがイマイチうまく切断できていないのは、中古のため刃が消耗しているという可能性もある。丸刃の数字からすると、幸い全周の3分の1ぐらいしか使われていない。刃を回転させて新しい部分を使うようにすれば、性能が出せるかもしれない。
 刃の回し方もS325Aとは違うが、単純な装置なので見れば想像できる。しかし、非常に細いマイナスドライバーが必要で、手元にない。多分部屋のどこかには存在するが、場所が分からないのでは、無いのと同じ。

 新品のせいか概して純正より切断性能が良い雰囲気のカッターだが、こっちもファイバーホルダーが外せそうだったので外してみた。

 いちおうファイバーホルダーは置けるが、純正と違って固定されない。
 しかし、左右の幅は合ってそうだし元のホルダーと比較すると光ファイバーの保持高さも同じに見える。業界の標準的な仕様があるのかもしれないし、メジャーなメーカーに合わせているのかもしれない。
 切断作業時に手で押さえていて特に作業性に難はないので、こっちで切断を試すことにした。

 光ファイバーを純正ファイバーホルダーにセット。純正もこれも、ホルダーごと置くと被覆除去長が13ミリになるようだ。つまり、ジャケットストリッパーでは27〜38ミリの被覆を剥かねばならない。目安が分かったと同時に、融着に失敗して1回やり直せば約2センチずつ短くならざるをえないことも分かる。

 実際に切断して融着を試したところ、位置合わせし切れずに失敗。

 どうやらこれ、左側の光ファイバーに被覆が残存していたせいらしい。
 融着接続機のV字ミゾに光ファイバーをセットするが、そこは被覆が除去されている前提。被覆が残っていると、その分ファイバーが浮く。かくしてY軸がズレる。
 Z軸(写真での左右)は、思ったより調整余地が大きい。しかし、X軸Y軸はミクロン以下の調整精度を要するせいか、被覆の厚み分の狂いでも調整不能になる。

 それから、ファイバー設置時の左右位置調整はV字ミゾの先端から2ミリも突出していれば良いと判明。そして何より重要なのは、融着接続機の電源を入れたうえで最初にRESETボタンを押すこと。これでファイバーホルダーの位置がリセットされるが、その後に光ファイバーをセットする。
 左右の調整余地は大きいので、原点復帰させてからセットするという順番さえ守れば左右1〜2ミリ離れていても充分に調整してくれる。

 肉眼でも光の具合で何とかなる。拡大鏡付きのヘッドランプという、ありふれた安価なもので作業できそうだ。

written by higashino [ファイバーレーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

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