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2012年11月26日(月) 21:27

割れてやがる

 久しぶりにファイバーのセット位置が不良で、間合いが離れまくった状態で融着放電されて黒焦げ。

 確認すると、右側の光ファイバーの被覆が除去されていないままだった。これじゃセットした段階で被覆厚の分だけ位置がズレる。
 正確には、被覆を除去していない逆側の端をセットしてしまったのだ。どうりでレンズ付きヘッドランプを使ったのに先端が見難かったわけだ。

 太さ0.125ミリ。被覆があっても太さ0.25ミリ。そんな光ファイバーはレンズを通して見ても、左右の位置は分かるがファイバー本体の異常は殆ど分からない。違和感はあっても、気付かないレベル。
 ただしこれは、練習用に光ファイバーを20センチほどに切り取って使っているから発生する失敗。本番では逆側をセットするのは物理的に不可能だ。ただし大量流れ作業やると、被覆の除去忘れは発生してもおかしくない。

 右側の光ファイバーは、正しい側をセットし直し。
 左側の光ファイバーも、端が溶けたので改めて被覆除去と切断をやり直す。

 ところが、またしても融着前に失敗が確定。
 コアが割れている。とんでもない切断失敗だ。

 妙なのは、クラッドの影は滑らかで綺麗なこと。それでコアだけこんな割れ方するものなのだろうか?
 確かに石英ファイバーはガラス製品だが、コアとクラッドが別物のように振舞うのだろうか?
 光ファイバーの製造法って、コアとクラッドも融着しているようなものじゃなかったっけ?

 しかし映像は見せかけではなかったようで、思い切り融着失敗している。

 ファイバー切断機の清掃が不適切だったのかもしれないが、特におかしな清掃をした気はない。もしこれで清掃が原因だったなら、清掃も想像を遥かに超える難易度だ。かと言って清掃せずに延々と使い続けられる装置類ではないのも明白。
 本当に容易に手なずけられない。

written by higashino [ファイバーレーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]

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