Top | カテゴリTop | 戻る
2015年8月17日(月) 21:25
懸念材料として、全体を共振器に収めると光が強くなる。 共振器内部は、外部よりも光が強い。光ファイバーの耐久限界ギリギリまで出力を上げようとすれば、共振器では一部出力だけを得て共振器外部に増幅器を設けるのが有利となる。だから、当初の予定では共振器+増幅器の構成だった。
だが、ファイバーレーザーは出力ミラーの反射率が小さい。 共振器のゲインが極めて大きいため、反射率10%以下の出力ミラーが使用される。通常は数%である。つまり、共振器内部の光が強くなると言っても、せいぜい1割という話である。一方でIPG社の製品では9ミクロンコアに200ワットを閉じ込めるのに対し、自作品は10ミクロンコアを採用している。1割ぐらい光が強くなっても、限界を超えずに済むのではないかと期待できる。これに関しては、PC通過部分が懸念材料ではある。ただし、PC通過部分はドープされていないので、アクティブファイバー部分よりも破壊限界は上だ。
↑このあたり非常に基本的な知識を元に記述しているが、果たしてどのぐらいの読者が内容を理解できているのだろう・・・
まあいい。 要は、再検討の結果として全体を単一共振器にしていきなり200ワット取り出す方がベターだろうと考えたのだ。 更に重要な点として、増幅器を使用するかどうかは当面影響がない。PCの融着作業には影響しないので、粛々と作業すれば良い。全体構成は、その先で光ファイバーの融着順序が変わるというだけの問題だ。
written by higashino [ファイバーレーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
Generated by MySketch GE 1.4.1
Remodelling origin is MySketch 2.7.4