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2015年8月21日(金) 21:13
結構な悩み物件として、制御CPUをPICのままにしておくかどうかの問題がある。
マルチローターに手を付けたことで、STM32が使えるようになった。
単純処理用に8ビットCPUと、複雑な処理に32ビットCPU。それぞれに慣れた機種を1つずつ持っていると便利だ。
PICは消費電力が小さく、信頼性が高い。同じ科学技術で製造されていれば、集積度は低い方が寿命や信頼性を上げられるのは道理である。宇宙探査機のCPUが低性能なのは知られている。信頼性が第一だと、そうなる。
8ビットPICで最大の問題は、ソケットから外さないと書き換えできない点。
レーザー銃の場合、筐体を分解しないと書き換えできない。
もう1つ、メモリーが少ないためコンパイラーが実用になり難いということがある。条件分岐1つでも記述が煩雑でミスを犯し易い。制御系で不等号の向きが逆になってた日には、致命的な事態を招きかねない。
STM32に置換すれば、実装したまま簡単に書き換えできるしCコンパイラーが楽々と実用なのでプログラムミスし難い。
STM32は消費電力が大きいものの、レーザー銃は消費電力が800ワットぐらいなのでCPUの燃費は大した問題ではない。このあたりの事情はマルチローター同様だ。
ただ、レーザー銃の制御はPICで十分に可能なシンプルなものだし、液晶表示系と励起LD制御系など、複数CPUで分担するのがベターな部分もある。
低性能でも2つのCPUで制御した方が、やり易かったりする。
それに、Cコンパイラーが使えるとはいえミスは無くならない。だから、制御系を書き換えたら励起LDではなくダミーロードを接続して、動作確認せねばならない。筐体を分解せずにダミーロードに接続替えすることは不可能なので、結局のところ制御系を書き換えれば筐体は分解せねばならない。液晶表示系はまだしも、制御系CPUをSTM32に替えてもこの部分おメリットが小さい。
また、STM32をCPU単体で購入しても自分には実装する技術が無い。周辺含めた実装済み基板を購入するしかなく、万一CPUが壊れたら換装に苦労する。結局のところ、換装するメリットが大きいとは言い切れず、手を出し難い。
written by higashino [ファイバーレーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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