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2015年10月7日(水) 21:32
一部を折り曲げたいので、0.5ミリよりも薄い板が手に入らないポリカーボネイトの使用を断念。光ファイバー整地に使用したプラスチック板を使って基板台を用意。
励起LDの背に両面テープで固定。曲げた足も、床に両面テープで固定。
例によって、接着してしまうと後で困るのがオチ。
光ファイバーが絡む場合、接着は避けるべきだ。一般論としては、工作でパーツをしっかり固定せずテープやホットボンドを使うのは手抜き扱いされる。しかし、光ファイバー敷設などでは、プロであっても光ファイバーを完全固定するようなことは行っていないはず。
光ファイバーのメンテには、光ファイバーを引っ張り出す必要がある。光ファイバーがテープ等ではなくガチガチに固定されていると、メンテ不能になる。
光ファイバーは事実上のメンテナンスフリーではあるが、この世に故障しない機械はない。
分解を考えない工作は、まずい。究極に狭い空間で苦労したコイルガンストームタイガーは、まずいのを承知で固定しまくったが、故障では地獄を見た。
基板をプラスチック板に接着。しかし、位置を誤ったかもしれない。隅を空け過ぎていて、光ファイバー設置空間を圧迫してしまっている。
でも、接着しちゃったから、動かせない。
とはいえ接着相手のプラスチックは両面テープで固定されているだけなので、外せない訳ではない。
ここでいったん電源供給し、照準用LDが発光することを確認しておく。
スペック上は、照準用LD側の光ファイバーは、コア8μクラッド125μである。一方のHRは、コア10μクラッド125μだ。両者が無事に融着できるかどうかは、重要ポイント。
映像上は、8μと10μの違いはほぼ感じない。テーパードファイバー状態にもならず、すんなり融着できたように見える。
実はこれ、想定外の事態でちょっと無理して行った。
照準用LDのファイバーは、被覆を剥けなかったのだ。プラスチックの筒の中に光ファイバーが通っているので、プラスチック筒だけ除去して光ファイバーを露出させようとした。だが、それができない。
導線の被覆除去に使う工具を試すと、使用部分のプラスチック筒が圧縮されて細くなるだけで切断されない。そのまま無理に引っ張っても、被覆は切れない。非常に粘り強いプラスチックが使用されている。更に、実は光ファイバーとプラスチック筒の間には、引っ張り力に対抗するためと思われる繊維層がサンドイッチされていた。
止むを得ず、ホットジャケットストリッパーによる加熱でプラスチックを溶かし、強引に被覆除去。
しかし、被覆と繊維層とプラスチック筒が全部まとめて除去され、プラスチック筒が消失した瞬間に芯線剥き出しという仕上がりに。
これでは切断すら困難。太さが機器の想定と違うためだ。
これも強引に切断し、普通ではあり得ない状態のファイバーを、融着接続機に押し込んで・・・という騒ぎだったので、意外に綺麗に融着できてしまったのが驚きだったのだ。
この部分は照準用LDの光がコアを通るだけであり、少々いい加減でもシステム全体への影響はない。だから冒険可能だったとも言える。
被覆除去すると、その手前で漏洩光が目立つのが謎だ。ここはシングルクラッド部分なので、被覆の有無は何の影響もないはずなのだが。
溶着部分の漏洩光は、非常に少ない。溶着部の少し右側が光っているのは、被覆ゴミの残存。概して、被覆は輝き易い。
右側の白いプラスチック筒が無くなった瞬間に、石英の芯線になる。だから、溶着部分の補強が難しい。アルミ細筒だと、白いプラスチック部分が通らない。普通の強化スリーブでは、長さが足りない。
アルミ細筒を長めに切り出して溶着部分を補強し、アルミ細筒と白いプラスチックの境界で折れ曲がらないようにそこを強化スリーブで、というのが妥当か。
written by higashino [ファイバーレーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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