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2016年1月4日(月) 21:11
アルミパイプを掘り出した直後は、局所的な加熱により熱伝導グリスが燃えたのだと判断した。だが、アルミパイプの焦げ目を清掃したところ、完全に穴が開いていた。
これは、かなり恐ろしい話だ。ここは励起LD光が透過する場所であり、1本あたり最大でも80ワット程度である。コリメートされた高品質のレーザービームならともかく、マルチモードの励起LD光がたとえ80ワットあったとしても、アルミパイプに穴を開ける力はないはずだ。増して、今回の破損では最大出力の数分の1しか出していない。 普通に考えれば、アルミパイプに穴が開くわけがない。
更に、内部の光ファイバーの破損状態を確認しようとしたが、失敗。 パイプ両端をエポキシで固定済みなので、破損部分を取り出すにはパイプを切断するしかない。だが、切断すればパイプが潰れるため、光ファイバーを引き出すことはできない。 結局のところ、融着し直すだけしかできない。原因を確認して、成功確率を高める何らかの対策を取るのがベターだが、無理だ。
切断した光ファイバーをほぐし、2本に分かれたそれぞれを引き出す。
融着作業を行うには、ある程度の長さを自由に取り回せねばならない。それには、一度固定した部分を外さねばならない。マスキングテープによる固定方法を採用したのは、メンテなどで取り外す便宜を考えたからである。それが想定通りに可能かどうかを、早々に確認する羽目になった。
無事にほぐせたところで、赤色LDを光らせる。 写真では中央上端から放出されているのが見える。
written by higashino [ファイバーレーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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