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2016年2月5日(金) 22:20
放出光は、前回とは比較にならないほどシャープにまとまっている。
ほぼ期待通りに、光の変化を確認できた。
X軸観測とY軸観測を交互に行い、放出光が最もまとまる位置を探る。
ベストな位置は、モニター映像だけで調芯した場合と大差ないように見えるが、少差はある。そしてこの微妙な差をモニター映像だけで合わせるのは、やはり無理だと思われる。
左右ファイバーの間合いをワンクリックだけ広げてから、放電実行。
見た目は歪んでいるが、恐らくは断面多角形クラッドによる歪みである。
赤色LD光が、僅かに漏洩しているのが見える。 しかし、融着部分を肉眼で観察すると、普通のファイバーを自動調芯で融着した場合に負けていない。前回までのような多量の漏洩光が確認されることはない。
これは、成功扱いで良いだろう。
融着後の放出光。 最初に比べると、少しだけ歪んでいる。完璧を目指せばキリが無いが、特殊な多角形ファイバーの旧式機種による手動融着はこんなものではなかろうか。
どうやら多角形ファイバーの融着は、自分が以前考えていたような簡単なものではないらしい。 自動で融着可能なのは、完全にワンランク上の融着接続機である。断面直接観察機能は必須のようだ。それを、コア透過光の観察により何とか手動調芯しているのが現状。
大出力が可能なクラッド励起のファイバーレーザーでは、均質な円形クラッドという標準的なアクティブファイバーは存在しない。つまり、至難な融着作業が避けられない。大出力ファイバーレーザーを個人で自作するのは、ここが大きな壁になるだろう。 その大きな壁を、どうやら越えられそうだと判明したのは収穫だ。
次の融着では、この少し乱れた放出光が調芯の土台となる。だから、最初の融着は品質が高いに越したことはない。
written by higashino [ファイバーレーザー] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)] [TB(0)]
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